毎年初詣に行き、何となく前の人の作法を見よう見まねで済ませている人はいませんか?
毎年心のどこかでは、これでいいのだろうか・・・?
と、スッキリしない人が多いのではないでしょうか?
はい、それは私でした(笑)
これも何かのご縁です、正しい神社の参拝作法をマスターしてスッキリしましょう!
そして神社についてこんな疑問をもったことはありませんか?
- そもそも神社って何?必用なの?
- 神社もビジネス?
- 神社ってどんな種類があるの?
- 行くと何か良いことあるの?
ついでに神社についての様々な疑問や謎も知っておけば、今後の神社巡りなどがいっそう楽しいものになること請け合いです。
目次
【神社参拝の作法】神社5つの疑問と意味を知って楽しく参拝「動画」
そもそも神社って何?必用なの?
神社とは神道の進行に基づいて神々を祀るために設けられた建物です。
神々を祀るための建物
神社の一般的な成立は、飛鳥王朝の天武天皇の時代、592年から694年ごろと言われています。
実は仏教やキリスト教と違い、開祖・教祖もいなければ、経典もありません。
日本には古代から、太陽や水、木といった、自然崇拝の神という概念があり、そこへ陰陽道、仏教の思想が中国から渡来してきます。
神社は、水や火を、あるいは時を司る神々を畏れ、敬い、自然を大切に考えながら、生活を営んできた証なのです。
しかし現代では、古代の考え方を伝え、続いてきた生活スタイルを大切にするとともに、神社の特色を活かして、地域の活性化に繋げているところもあります。
神社もビジネス
神社にも会社と同じように階級があり、上から順に、大宮司(だいぐうじ)、宮司(ぐうじ・みやづかさ)、権宮司(ごんぐうじ)、禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)、出仕(しゅっし)があります。
会社で言えば、大宮司が会長、出仕が社員から主任くらいの仕事をこなす役職です。
階級によって出来る仕事は異なりますが、神社全体で普段行っているのは、祈願、お祓い、神前結婚式などですね。
祈願やお祓いは、種類によっては地域に出張することもあります。
また、これは知られていないことが多いのですが、神社もビジネスであり、お賽銭や祈願・お祓い料だけでは運営できないので、スポンサーを確保しなければなりません。
そのスポンサーへの挨拶へ回るのも、仕事の一つなのです。
千本鳥居に注目
スポンサーは、伏見稲荷神社の千本鳥居のように、鳥居や灯篭に企業の名前が書かれていることが多いので、一度注目してみてください!
神社ってどんな種類があるの?
神社の種類は、祀られている神様によって異なります。
- 八幡様
- 天神様(菅原道真公)
- 火之迦具土神
- 大国主神
- 天照大神
行くと何か良いことあるの?
例えば、八幡様を祀っている神社は交通安全や厄除け開運のご利益があり、主に岩清水神社や鶴岡八幡宮などがそうですね。
天神様と言われる菅原道真公を祀っている神社は受験合格や学業成就のご利益があり、須佐之男命を祀っている神社は疫病退散や病気平癒のご利益があります。
他にも火之迦具土神を祀っている秋葉神社は火災除け、大国主神を祀っている出雲大社は縁結び、天照大神を祀っている伊勢神宮は諸願成就となっています。
神様はたくさんおり、その分ご利益の種類も多いので、ご利益によって神社を選んでみるのも良いですね。
<岩清水神社、鶴岡八幡宮>⇒(交通安全・厄除け開運)
<太宰府天満宮、北野天満宮、防府天満宮、湯島天満宮、亀戸天神社、谷保天満宮、上野天満宮、山田天満宮、桜天神社>⇒(受験合格・学業成就)
<出雲の須佐神社>⇒(疫病退散・病気平癒)
<玉造稲荷神社、愛宕神社、春日神社、宝登山神社、秋葉神社>⇒(火災除け)
<出雲大社>⇒(縁結び・良縁)
<伊勢神宮>⇒(諸願成就)
穢れや罪を祓うのが神社へ参拝する本来の目的です。
穢れが溜まっている人ほど過ちを犯しやすいと考えられており、地方に神社が増えたのも誰でも穢れを落としやすいように参拝しやすいという理由も考えられています。
祓いの方法はいくつかあり、その基本的なものの一つが禊(みそぎ)です。
禊は水を使ったお祓いの方法で、神社のしきたりの一つである手水舎が、手と口を清める禊の一つです。
他にも、よく神職が、紙垂がついたものを頭で振る、祓えの言葉の祝詞を唱えるのも禊です。
神社に行くだけで少し晴れ晴れとした気分になることはあるのではないでしょうか?
神社はパワースポットですから、凜とした空気や「気」を肌で感じることが出来ると思います。
実際に神社に行ってみよう
どこの神社に行けばいいの?
旅行を楽しみながら大切な人と一緒に、遠隔のご利益のある神社へ参拝するのも良いと思います。
しかし・・・
一人でも気軽に行きたいと思う方は、まずは今生活している町や村にある神社に行ってみることをお勧めします。
地元の神様は今のあなたの暮らしを見守ってくださる神様なので、大切にしましょう。
あなたの故郷の「産土の神」はどんな神様ですか?
「産土の神」は「うぶすなのかみ」と読みます。
漢字からもなんとなく分かるように、あなたの生まれた土地に鎮座している神様です。
生まれた土地の神様なので、本籍地に鎮座している神様が「産土の神」、現住所に鎮座している神様が「近所の神様」となります。
生まれた土地から離れて暮らしている方は、普段は近所の神社を参拝し、故郷に帰ったときは、産土神様の神社を参拝するとよいでしょう。
お参りへ行こう
昔は神社、お寺への参拝は娯楽の意味合いも兼ねられていたので、神社や寺に続く参道には今でもたくさんのお土産物店が並ぶところが多いです。
京都の八坂神社の参道である四条通は、今でもたくさんの食べ物屋やお土産店が並び、多くの人で賑わっています。
今でも人が神社に向かうのは、神様に願い事や感謝の意を伝えるだけでなく、行楽も兼ねているのかもしれませんね。
神社によっては静かな参道を持つところもあります。
神社によって違う雰囲気を楽しむのも良いですね。
注意点
ここで注意しなければならないのは、境内の参道は、真ん中ではなく端を歩かなければならないことです。
これは神様と正面に対さないのが礼儀とされ、真ん中は神様の通り道とも考えられているからです。
また、鳥居をくぐる前に一礼するのも忘れないようにしましょう。
鳥居は玄関にあたる場所なので、神様にもきちんと挨拶をしましょう。
参拝手順
心と身体を清める
拝殿、本殿へ向かう前に手水舎へ立ち寄りましょう。
手水舎では両手を清め、口を漱ぐことにより、心と身体を洗い清める意味があるので、綺麗な心と身体で神様にお参りするために準備をしましょう。
ほとんどの神社では、鳥居と社殿の間に手水舎は設置されています。
神社に行くときは必ずハンカチを持っていきましょう。
手水の正しい使い方
※(以下の文章を読んでから下の動画を見ると理解が深まります。)
左右の順番や、口の清め方を知っていますか?ここで正しい手水の使い方をおさらいしましょう。
1:まず右手に柄杓を持って水を汲み、右手に注ぎかけます。
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2:次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手に水を注ぎかけます。
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3:再び柄杓を右手に持ち、左の手を水で清めてから手のひらに水を受け、口を漱ぎます。
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4:口の中の水は、手水舎の排水に静かに吐き出すようにします。
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5:口を漱ぎ終えたら、もう一度水を左手にかけます。
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6:最後に水が残っている柄杓を立てて、柄の部分を洗い流します。
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7:柄杓を元の場所に戻しておけば、手水は終わりです。
では、参拝へ行きましょう!
実は正しい参拝には目をつむる動作はありません!
神社の正しい参拝の仕方は知っているけど、自信がないという人は多いのではないでしょうか?
参拝の正しい作法は一般的には「二礼二拍手一礼」です。
※(出雲大社は四拍手です)
よく両手を合わせて、目をつむって願い事をしている人を見かけますが、それは実は正しい参拝の作法とは言えないのです。
神社でのお参りの正式な作法は、あくまでも「二礼二拍手一礼」であり、この所作に目をつむる動作はありません。
では正しい参拝の仕方を説明しましょう。
「二礼二拍手一礼」の正しい手順
まず、賽銭箱に賽銭を入れます
ここでいくらくらいが良いのか?
考えたことがあるでしょう、賽銭は願い事を聞いてもらう代価ではなく、自分の命の糧を献げることで私欲を捨てて神様に会う意味があります。
いくらが相場などとは言えないということです。
あなた自身と相談してください(笑)
1円の人もいれば、1万円の人もいて金額の価値も様々です。
ビルゲイツさんにとって1万円は私たちの1円以下くらいの価値かも知れませんしね・・・(^_^;
次に拝殿に向かい、鈴があれば鈴を鳴らします。
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鈴は神様への呼び鈴と思いがちですが、音を浴びて邪気を払う意味があります。
テレビでも神様を呼ぶためと解説していましたが、神様はすでにあなたの存在を知っています。
わざわざ拍手をしたり、鈴を鳴らさなければ気が付かない神様など存在しないでしょう。
そして二礼二拍手をします。
この二拍手が勘違いされていることが多いのですが、まずは胸の高さで手のひらを合わせ、右手を少し下にずらして柏手を打ちます。
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二回目の柏手を打ち終えたら指先をきちんと合わせ、手を八の字型に下ろしていきます。
手のひらをずらすのは、神と人がまだ一体になっていないことを表し、そして手を合わせることで神と人が一体となる意味があります。
祈願を込めるのは、このずらした両手の指先を合わせる一瞬なのです。
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最後にもう一度おじぎをし、感謝の心をもってゆっくりと頭を上げます。
この作法は基本的なもので、神社によっては出雲大社のように四拍手を正式参拝の作法としているところや、祈願によっては八拍手を打つときもあるので、注意してください。
動画1
動画2
玉串拝礼(たまぐしはいれい)
玉串拝礼とは、玉串に自分の心をのせ神様に捧げることを言います。
※(榊や杉、松の枝に紙垂(しで)を取り付けて作られたもののこと)
こちらも細かな作法がありまして、立礼と座礼の場合があります。
動画で確認してください。
東日本大震災でも残った神社
(出典:岩手県大槌町天照御祖神社の鎮守の森(東日本大震災後に撮影)写真:佐 充)
あの日ほとんどの家屋が津波に流される中、この大槌町天照御祖神社だけは無事でした。
理由は色々あるでしょうが、なにやら神がかっているように感じるのは私だけでしょうか。
一度はお参りに行きたい神社です。
Foreign people please watch this video
What is a shrine in the first place? Is it necessary?
When going to visit the shrine, pay attention to the manners and manners.
Please visit a fun shrine, the place I came this time is Meiji Shrine.
最後に
あなたにとっての神社
ここまで神社での作法について書いてきましたが、固いイメージを持たれた方もいるかもしれません。
しかし、神社での作法も大切なことなのですが、一番大切なことは「こころ」なのです。
地元に帰ってきたら、感謝の気持ちを込めただいまというあいさつを。
一人になりたいとき、誰にも言えない悩みがあるとき、神様に話してみてください。
ひょっとすると神様が、あなたの傍でうなずきながら聞いてくれているかもしれません。
神様は、目には見えない愛と同じような存在であり、願い事を聞いてくれている何でも屋さんではなく、古代の人々の感謝の気持ちから生まれた存在であることを、ぜひ頭に入れて参拝してください。
ぜひ感謝の気持ちを、一言伝えに行ってみて下さいね。
きっと気持ちが清々しくなると思います^^
こちらの記事も参考にどうぞ▼
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