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(出典:カラパイア)
映画『13デイズ』をご存じでしょうか?
社会情勢を勉強する時があれば一度はこの映画を観ることをオススメします。
今北朝鮮からたびたび弾道ミサイルなどが、発射され世界的な脅威となっていて注目を浴びています。
今でこそ大々的にニュースなどで日々取り上げられていますから、知らない人はあまりいないでしょうが。
過去アメリカと旧ソ連が冷戦時代、世界規模の核戦争にあわや突入しかねた事実をご存じでしょうか?
もう少しで本当に核のボタンを押すところまでいっていたのですから、しかしこの事はあまり世間には知られていません。
もし、知りたければこの『13デイズ』をぜひ観てください。
目次
映画13デイズのあらすじと感想。人生で一度は観ておくべき映画!
あらすじ
アメリカの目と鼻の先にある社会主義国家キューバ。
カリブ海に浮かぶ小さな島国にソ連がミサイル基地を建設していることがわかります。
もしもミサイルが発射されれば、アメリカ国民が瞬く間に命を失ってしまいます……
軍部はあくまでも武力行使を主張しますが、ソ連側は必ずアメリカ側に報復をしてくるとケネディ大統領は強く反論します。
一歩間違えれば核戦争へなりかねない苦悩の選択
外交的な解決方法として、国連大使からはアメリカがトルコに配備しているミサイルを撤去して、その交換条件としてソ連にキューバにあるミサイルをソビエトに持ち帰らせるという案が出されます。
しかし、それではアメリカが弱腰と言われ、さらにソ連を図に乗らせるだけだと。
名案が浮かばない状況の中、国防長官ロバート・マクナマラから1つの案が出されます。
それは海上封鎖という案です。
キューバに向かうソ連の貨物船をアメリカ海軍が積み荷を検査して、兵器が積まれていれば引き返させるというものです。
武力行使を主張する軍関係者と穏やかな路線を主張するケネディ大統領との激しいせめぎ合い末に、海上封鎖の行うことに決定します。
ケネディ大統領はテレビでそのことを伝え、海上封鎖の命令を発するのです。
映画『13デイズ』の感想
アメリカと世界を核戦争の瀬戸際にまで追いつめたキューバ危機の発生から回避までを緊張感あふれるストーリー展開で描いた政治映画です。
映画のオープニングからエンディングまで飽きずに観ることができました。
アメリカの目と鼻の先にある社会主義国家キューバにソ連がミサイル基地を建設していることがわかり、ケネディ大統領がこの未曾有の危機に向き合います。
かつてセクシー女優マリリン・モンローとのロマンスが噂されたプレイボーイとしてではなく、未曾有の危機に直面した若きケネディ大統領を見ることができます。
統合参謀本部議長のマックスウェル・テイラー将軍は武力行使を強く主張しますが、「ソ連軍兵士が殺されれば何らかの報復措置を取るだろうと大統領は厳しく言います。
その姿に冷静な軍最高司令官としての姿を見ることができます。
もしも自分が大統領であったなら、どのような決断を下していただろうか。
映画を観ている間、自分自身に問いかけていました。
武力行使を選択していただろうか。
それとも海上封鎖を選択していたのか。
たった1つの選択がアメリカの運命を、そして世界の運命を決めてしまうことが強く胸に迫ってきました。
未曾有の危機の中で交わされる日常会話が興味深いです。
子供達に国防長官は誰なのか。司法長官は誰なのかとクイズを出していきます。
長男の成績が悪いことに怒ります。
どこの家庭でも見ることができるごくありふれた朝の光景です。
そんな光景から緊迫したホワイトハウスのシーンへと変わっていきます。
ありふれた日常のシーンからの変化が緊張感をより一層深めます。
結果として、キューバ危機は回避されて、アメリカと世界は核戦争に突き進むことはありませんでした。
ですが、今もなお世界中に核兵器があることを思えば、心の底から喜ぶことができません。
今この瞬間にどこかの核保有国のトップにいる者が核兵器のボタンを押すことができるからです。
今もなお世界中にある多くの核兵器が使用されないことをただ祈るばかりです。
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キャスト
役名 | 俳優 | 声優(日本語吹き替え版) |
---|---|---|
ケネス・オドネル(大統領特別補佐官) | ケビン・コスナー | 原康義 山路和弘 |
ジョン・F・ケネディ(大統領) | ブルース・グリーンウッド | 安原義人 山寺宏一 |
ロバート・ケネディ(司法長官) | スティーヴン・カルプ | 森田順平 内田夕夜 |
ロバート・マクナマラ(国防長官) | ディラン・ベイカー | 水内清光 田中秀幸 |
マクスウェル・D・テイラー(陸軍大将・統合参謀本部議長) | ビル・スミトロヴィッチ | 金尾哲夫 佐々木勝彦 |
ディーン・ラスク(国務長官) | ヘンリー・ストロジャー | 石波義人 三木敏彦 |
カーチス・ルメイ(空軍大将・空軍参謀総長) | ケヴィン・コンウェイ | 秋元羊介 内海賢二 |
セオドア・C・ソレンセン(大統領特別顧問) | ティム・ケラハー | 中博史 横島亘 |
マクジョージ・バンディ(国家安全保障問題担当大統領特別補佐官) | フランク・ウッド | 小形満 佐藤淳 |
13デイズ [Blu-ray](Amazon)
なぜソ連はキューバに核を配備しようとしたのか?
そもそもなぜソ連はアメリカの目と鼻の先のキューバに喧嘩を売るように核を配備しようとしたのでしょうか?
これにはもちろん理由があります。
核バランスの均衡が全て
当時ソ連もアメリカも冷戦時代でした、直接戦争はしないまでも核開発や保有数をお互いが競い合って優位性を保とうと競争していました。
これが直接ドンパチするでもなく冷ややかに敵視し核保有数をひたすら増やす時代だったので冷戦時代と呼ばれていました。
どちらかが核を使用すればやられた側は必ず報復します、そうなると両者共倒れは必至。
とんでもないダメージをお互い被るわけですから、実際には核は使えません。
ところが一方が核保有数や威力で勝った時核の均衡が崩れます。
そうなった時優位性が保てず国家の威信もパワーも引けを取ったことになり、相手側のいいなりにならなければならない事態になるかも知れません。
つまり当時アメリカは、どこからでも発射出来る核弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦(ジョージワシントン級)を開発したのです。
(出典:wikipedia)
これでソ連はアメリカから直接核攻撃の危険に晒されました、しかも海に潜む潜水艦では沈めることが出来ずどこからでも攻撃され続けます、ソ連が壊滅してアメリカが存続する・・・「核の相互抑止力」が崩壊したのです。
そこでソ連は同じ共産圏であるキューバに核配備をしようとしました。
映画のシナリオは史実に基づいて細かく忠実には再現されてはいませんが、エンターテインメントとしては楽しめるように作られています。
しかし、当時我々の知らない時水面下でこの様な攻防が有り、本当に核戦争の危機だった事実があったわけですから恐ろしくなりますね。
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