今ではパイレーツ・オブ・カリビアンで海賊のイメージが濃いジョニー・デップですが過去には『ネバーランド』という心温まる映画にも主役として出ていました。
このネバーランドですが、知る人ぞ知る名作です。
誰にでもあった夢見る子供時代。その時は、あしたへ、そして未来への希望に胸を踊らせていたことがあったでしょう。
しかし、大人になるとそんな夢見る気持ちや胸を踊らせることを忘れてしまうことがあります。
子供の頃に誰もが持っていたはずのそんな気持ちをもう一度思い出してみたい。
そう思う人たちに観て欲しい映画が『ネバーランド』です。
目次
「ネバーランド」映画ネタバレ!ジョニー・デップのもう一つの顔
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<概要>
これまで彼はコミカルで野性的な海賊、両手がハサミの人造人間、凶悪なギャング、愛娘を人質に取られながらも必死で助けようとする父親など幅広い役を演じてきました。
そしてこの『ネバーランド』でジョニー・デップは大人になっても夢見る心を持ち続けている劇作家を演じています。
作家ジェームズ・バリを演じるためにスコットランドのアクセントを身に着けて、優しさと包容力がある人物を見事に演じました。
ザックリとどんな話?
ジェームズ・バリが出会った美しい未亡人シルビアと彼女の4人の息子たち。
中でも父親を亡くして心に深い傷を負ったピーターにバリは夢を見ることと想像の翼を大きく広げていくことの大切さ教えていきます。
そして、バリも創作への情熱を再び取り戻していきます。
心に深い傷を負いながらもバリから夢を見ることの大切さと想像の翼を大きく広げることを教えられて少しずつ心を開いていく少年ピーター。
そしてピーターたち4人の子供との交流を通して創作への熱い思いを取り戻していくバリ。
夢見る心を持ち続ける劇作家ジェームズ・バリと、彼との出会いで心を開いていく少年ピーターの姿に、もう一度子供の頃に持っていたはずの純粋な気持ちを思い出すことができます。
毎日の生活に疲れて渇き切った心を満たしてくれる映画『ネバーランド』。
映画を観終わった後はきっと、温かい気持ちでいっぱいになっているでしょう。
もっと詳しく!
映画『ネバーランド』のあらすじ
映画の舞台は1903年のイギリス・ロンドンです。
夢見る心を持ち続けている劇作家のジェームズ・バリは新作舞台の初演を迎えますが、観客達の反応は悪く、翌日の新聞でも評論家たちから酷評されてしまいます。
そんなある日、バリはケンジントン公園に出掛けていきます。
そこで出会ったのは夫を亡くしたシルヴィアとその息子たちジョージ、ジャック、マイケル、そしてピーターです。
少年の心を持っているバリはすぐに子供たちと仲良くなりますが、4人の中で一番繊細なピーターだけが心を閉ざしています。
父親を亡くして心に深い傷を負っているからです。
そして、早く大人になれば傷つくことがないと思っています。
そんなピーターにバリは物語を書くことを教えていきます。想像の翼を大きく広げていくこと、そして夢を見る心をいつまでも持ち続けていくことを。
そしてバリは今度の劇に登場する人物の名前をピーターにしたいと伝えます。
シルビアと彼女の息子たちであるピーター、ジョージ、マイケル、ジャックと過ごす中でピーター・パンの物語を書き上げていくバリ。
しかし、彼と子供たちに悲しいできごとが待ち受けています……
※(以下はネタバレになりますのでまだ見ていない方はご注意下さい。)
ピーターたち4人の息子たちの母親シルビアは病気で亡くなってしまいます。
自分が書いた物語を胸に抱いているピーターの所へバリがやって来ます。
死んでしまった母親はネバーランドへ行ったことをバリはピーターに言います。
「そこへはいつでも行けるよ。ただ信じるだけで。信じることで」
と言って優しくピーターを抱きます。
映画『ネバーランド』の感想
予告を初めて観たとき、その予告編だけで涙があふれてきました。
きっと泣ける映画だろうと期待をして映画館で観ましたが、期待以上の映画でした。
涙があふれて止まりませんでした。
今もなお世界中の人たちから愛されているピーター・パンの物語が生まれる背景を知ることができました。
それは心に深い傷を負った少年ピーターが夢見る心を持ち続けている劇作家ジェームズ・バリとの出会いがあったからです。
父親を亡くして早く大人になろうとする。そうすれば傷つかずにすむから。
子供ながらにそう思うピーターの姿が切なかったです。
そんなピーターにバリは夢を持つことと想像の翼を大きく広げていくことを教えます。
ピーターはバリに勧められて物語を書き始めていきます。
夢見ることを忘れていたピーターがその素晴らしさを取り戻していく過程が丁寧に描かれています。
思わずノートと万年筆を出して物語を書きたくなりました。
4人の少年たちと一緒に公園で凧揚げをしたり、海賊ごっこやカウボーイとインディアンごっこをしたりするバリは、本当に純粋な心を持った男の子です。
そんなシーンを観ているだけで子供の頃に持っていた夢を見ることや想像の翼を大きく広げることの大切さを思い出します。
この映画はシーンのひとつひとつに感動がつまっています。
特にシルビアの家で『ピーター・パン』を上演するシーンは涙なくして観ることができません。涙があふれて止まりませんでした。
バリが「お母さんはネバーランドへ行ったよ。そこへはいつでも行くことができるよ。信じることで。ただ信じるだけで」という言葉を母親を亡くしたピーターに優しく掛けます。
このシーンも何度観ても涙が止まりませんでした。
観終わった後にいつまでも心に残る映画です。
目を閉じれば「ネバーランド」に行った気持ちになることができます。
(記事:spygame)