こんな状況を我慢していませんか?
- 上司にミスを責任転嫁された。
- 理不尽な理由でいつも上司から怒られる。
- 自分だけ正当な評価をされていない気がする。
- 上司からよく罵声を浴びせられる。
- 上司から与えられる業務量が不平等に感じる。
とはいえ、上司に目をつけられるのは怖いから我慢してしまう・・・という方も少なくないのではないでしょうか。
でも本音では・・・
「理不尽な上司が平然と仕事をこなしていて、自分だけ辛い思いをするのは許せない!」
とも思っていませんか?
でもどうしたらいいのか分からない、砂浜に愚痴を書いても解決はしないでしょう。
今回実際にパワハラを体験したneneさんが、パワハラ問題を上手に解決する方法を記事にしてくれました。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
【パワハラ対策】体験者が語るパワハラ上司の撃退・解決策!
パワハラを解決するにはまず武器が必用です。武器と言ってももちろん物理ではありませんよ
^^;
パワハラ上司に立ち向かう方法
この3つは大きな武器となる絶対不可欠なものになります。
- 証拠を集める
- 時系列を残す
- 相談する
なぜこの3つが必要不可欠なのかをこれから説明していきます。
証拠がなければまず負ける
1に証拠、2に証拠、3、4が無くて5に証拠!とにかく証拠が必要です。
証拠がなければ誰も信用してくれません。
丸腰で上司に立ち向かっても「それは勘違いだ」の一言で片づけられてしまう可能性が大いにあります。
そこで必要になってくるのが証拠です。
また、証拠を集める中で確認しなければいけないのは、自分にも落ち度がなかったかどうかです。
上司は本当に理不尽なことを言っているのでしょうか。
自分を振り返ってみた時に、実は同じミスを繰り返していたりしませんか?
遅刻・欠勤を頻繁にしていませんか?上司のミスだと思っていたら実は自分のミスだったなんてこともありませんか?
理不尽な事を言われた時や罵声を浴びせられた時のやりとりを振り返りましょう。
もし振り返ってみて、落ち度があると感じる点があるなら、まずはそこを反省し直してみて、それでも上司の態度が変わらないようであれば、ひたすら証拠を集めるのです。
では、証拠とはどんなものやどんな方法が有効なのでしょうか?
1.書面に残せる証拠
代表的なものは、メールのやりとりです。
理不尽な内容や上司のミスを明らかにする、逆に自分の落ち度がなかったことを証明するツールとなります。
勤務態度に問題がないことを証明する意味で、タイムカードもコピーしておくと良いでしょう。
ミーティングの内容をメモするかのように、パワハラを感じることがあれば、その場でメモをとるようにすることも重要です。
後に記述しますが、この手書きメモはとても重要な役割を果たします。
特に、罵倒するなどの目立ったパワハラではなく、評価をしない・・・
“たまたま忘れた”
と言いながらいつも自分だけ情報共有をしてくれないといった、小さなパワハラを積み重ねるタイプの上司にはこのような小さな証拠集めが有効です。
2.本気度が伝わる録音
一番本気度が伝わるのは録音です。
なぜなら録音とは、後付けできないものだからです。(スマートフォンで簡単に録音できます)
例えば、証拠のメールを印刷することは、前述したとおり事後に過去を遡れば、後付けすることは可能です。
しかし録音というものは、事前に準備が必要になります。
事前準備をする時というのは、過去の経験から今後何かが起こると予想している時です。
つまり、
“今までパワハラ上司から嫌がらせや理不尽な対応を受けてきたからこそ、いつまたパワハラ行為があってもいいようにボイスレコーダーを準備しておいた”ということになるのです。
そして多くのパワハラ上司は、まさか録音をされているなんて思っていないので、いつも通りの言動があるでしょう。
その録音を更に有効にするためには、
会話の中でパワハラ上司の名前を呼んでください。
後に「その声は僕じゃない」などとパワハラ上司が言い訳できないようにするためです。
特に、
- 罵倒する
- 責任転嫁する
- 話をなかったことにする
タイプのパワハラ上司には有効な武器となります。
時系列はとにかく見やすく
証拠を集めたら、それらを整理して、時系列を残しましょう。
この時系列は、前述した証拠のような使い方をするのではなく、今までの経緯を第三者が見て分かるようにするツールです。
特に、この後公的機関に足を運ぼうと思っている人は、作らなくてはならないものになります。
現代の人は活字に慣れているため、時系列はExcelやWordで見やすく作った方がいいです。
本来ベストなのは、その事実が起きた時に
- 【手書きのメモ】
- 【時系列】
両方に記していって、日記のように積み重ねていくといいのですが・・・
100パーセントは難しいので、抜けてしまっている部分は過去のメール、スケジューラー、録音などから掘り起こして穴埋めをしましょう。
この時、“なんとなく”で作成すると、記憶が誤っていた時につじつまが合わなくなってしまって、証拠がある事実ですら信憑性を失ってしまうので、慎重に作成してください。
相談をするところからが本番
証拠を集め・整理し、時系列を作成して準備が整ったら、ようやく本格的に動き出す時です。
相談をする相手は3パターンあります。
同僚・パワハラ上司の上司または社内のコンプライアンス窓口・労働局です。
できれば1~3全てに、順番に相談をしていくことが好ましいです。
1.身近に相談できる同僚
まずは愚痴のような感覚で同僚に相談をしてみましょう。
もしかすると、同僚も同じ悩みを抱えているかもしれません。
そこから協力者が増えてくれたら、なお心強いですよね。
もし運良く協力者が多数出てきてくれたら、署名や協力者の声を集めるといいですね。
これは後にお伝えする、労働局へ相談する時にかなり有効になります。
証言が記載された書面(手書き、活字問わず)に署名がしっかり入っていれば、それだけで正式な証言と認めてもらえる場合があるのです。
手間はかかりますし、自分自身の立場を守るために協力は難しいという人の方が多いとは思いますが、ここでは“相談をした”という事実が重要です。
2.あまり期待できない社内
パワハラ上司より上の上司が、相談できる距離感の人なら相談をしてみましょう。
相談した上司が、しっかり部下を守ってくれるような人物なら、ここで解決する場合もあります。
もしパワハラ上司の上司が雲の上の人で相談できるような関係でないのであれば、社内のコンプライアンス窓口に相談をしてみましょう。
パワハラやセクハラという言葉が大きく取り上げられている昨今、中規模以上の会社であれば大抵は窓口が用意されています。
社内規定などと共に記載してことが多いので、一度確認をしてみてください。
パワハラ上司の上司にしても、コンプライアンス窓口にしても、おそらくパワハラを認めず、穏便に和解させようとすると思います。
万が一会社側の落ち度を認めてしまった後に慰謝料請求などされたら困るからです。
しかしそれでも気にしないでください。
ここでも大切なのは“相談した”という事実なのです。
労働局や労働審判などになったとき、“相談したのに対応してくれなかった”という証拠を残すのです。
うまいことを言って、あなたを落ち着かせたらそれで解決とされてしまう可能性もあるので、決して甘い言葉に惑わされないでください。
そして絶対に忘れてはいけないのは、この社内での相談内容は、
【必ず録音】
してください。
3.いよいよ労働局へ
よく耳にするのは労働基準監督署かと思いますが、労働基準監督署はあくまでも労働基準法にひっかかる問題を対処する場所です。
パワハラというボーダーラインが曖昧なものに関しては、労働局での相談となります。
<労働問題に関するあらゆる分野が対象>
解雇/労働条件の引き下げ/いじめ・嫌がらせ・セクシュアルハラスメント/退職勧奨など労働問題に関するあらゆる分野の労働者、事業主からのご相談を専門の相談員が電話あるいは面談により、ご相談に応じています。(フリーダイヤル労働トラブル相談窓口:0120-601-556)
労働局でとってくれる対策は2種類です。“あっせん”と“指導”です。
パワハラが発展して、不当な無賃残業をさせられている場合や、給与を下げられている場合、不当解雇をさせられそうになっている場合は、あっせんが有効です。
一方、指導とは、会社宛に注意をしてくれるというものです。
あくまでも、労働局から一方的に注意をするだけなので、会社側が「はいそうですか」と流してしまえばそこで終わってしまうものです。
しかしそれなりの効果はあります。
会社の方針によっては、名前のあがったパワハラ上司に一時的減給などの処置をとる会社もあります。
また会社全体としても、会社のイメージに関わるので労働局からの指導を嫌がるところは少なくありません。
4.労働局での手続きと事前準備
労働局に行くと、まずは話を聞いてくれます。
証拠を出せば出すほど、本気だと受け取ってくれます。
そこで、手続きを進める意思を表示すると、手続きの説明が始まります。
まず書かされるのは相談者と会社の情報。
次に、あっせんまたは指導どちらを希望するかの選択をし、匿名と実名どちらで会社側に調査をするかも聞かれます。
匿名では調査をできる範囲も狭くなるので、後に会社を去る覚悟もあるのであれば実名の方がしっかり調査してもらえます。
そして本題の、あっせんまたは指導の申請書を渡されます。
こちらは詳細までしっかり記載しなくてはならないので、一度持ち帰って、時間をかけて作成することになります。
労働局に最低2回は足を運び、内容の確認・修正を繰り返して完成したものを正式に提出となります。
昨今では、パワハラに悩む相談者が多いため、労働局が実際に動いてくれるのは、提出から約1か月ほど後です。
労働局はあくまでも中立的な立場で入るので、決して味方ではないという事は認識しておいてください。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
パワハラ上司を相手にするということは会社を相手にするということです。
戦えば戦うほど、辛くて苦しい思いをすることもあります。
それでも、
- 「ほんの少しでも会社の名前・またはパワハラ上司にダメージを与えたい」
- 「泣き寝入りだけはしたくない」
そういう強い思いを持って立ち向かうことで前に進めることもあるのではないでしょうか。
自分のことを守ってあげられるのは自分しかいないのです。
決して理不尽な社会に負けないでください!
最後に、労働局のあっせんまたは指導の後に嫌がらせがひどくなるパターンはよくあります。
労働局が準備をしている間に次の職場を探すなど、その後の保身まで考えて行動することをお勧めします。
(記事担当nene)
neneさんの今回の体験からの記事はいかがだったでしょうか?
体験者だからこそ熱い気持ちが伝わってきました。
仕事は楽しくやってこそ生きがいややりがいに繋がります。
世の中には嫌な思いをしてまでする仕事もあるかもしれません、しかし人生の大半は食べていくための仕事が占めます。
その仕事が辛いものならそれは”幸せ”とは言えないと思います。
人生は”幸せ”になるためにあるのではないでしょうか。
今回の記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
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