子どもにピアノを習わせようと思った時まずは教室を探しますよね。
ピアノ教室には先生が自宅で開いている個人教室と、全国的に展開している大手音楽教室があります。
まず悩むのは、個人教室がいいのか大手音楽教室がいいかではないでしょうか?
個人教室と大手音楽教室の違いってどんなものがあるのでしょう。
せっかく習うなら自分に合う教室を探したいですよね。
体験レッスンもありますが、1度体験レッスンに行っただけではわからないことも多いと思います。
大手音楽教室と個人教室の違いと講師歴24年の経験を生かして、ピアノが上達するコツをお教えします。
目次
ピアノ教室個人と大手の違いと講師歴24年の経験から得た上達する6つのコツ
ピアノ教室個人と大手音楽教室の違いは?
まずはざっと答えを言いますと・・・
大手音楽教室
- 音楽教室独自の教材があり、カリキュラムが統一されている
- 月謝に教室維持費なども含まれるので、少し高め
- 全国に教室があるので転勤などで引っ越しても引っ越し先に引き継げる教室がある
- 複数の先生がいるので、合わない先生だった場合、講師交代することが可能
- レッスンをお休みした時の振替レッスンはなし
- 音楽教室で行っているグレードテストを受験できる
- 音楽教室主催の発表会が年に1度行われる
- 音楽教室主催のコンクールがある。
個人教室
- 教材に決まりがないので、生徒さんにあった教材で レッスンできる
- 大手音楽教室に比べると月謝は少し安めに設定されている
- レッスンをお休みした場合、振替レッスンをしてくれることもある
- 自宅でやっている先生の場合は一人でやっていることが多いので、合わないと思っても先生を変えることができない。
- 発表会をやる先生とやらない先生がいる
- 音楽教室の会員になっている先生も多いので、音楽教室で行われているグレードテストを受けることができる
といった違いがあります、ではそれぞれを具体的に説明していきましょう。
個人教室と大手音楽教室、どっちがいいの?
個人教室と大手音楽教室、どちらがいいかというと習うお子さんの環境や、目標によって変わってきます。
環境と目標で変わる
例えば、転勤が多い生徒さんの場合は、大手音楽教室の方が全国に教室があるので、転勤先の教室を紹介してもらうことができカリキュラムも統一されているので引継ぎもスムーズで安心です。
個人教室の場合、転勤先に知り合いの先生がいないことが多いので、引っ越し先で自分で教室を探すことになります。
教材も、引っ越し先の先生が使用していないものだと買い替える必要が出てくることもあります。
レッスン時間
大手音楽教室では、レッスン時間が(30分)と決まっています。
個人教室では生徒さんのレベルに応じてレッスン時間を決めている先生もいます。
また、大手音楽教室ではレッスンをお休みした場合の振替レッスンはありません。
個人教室では、すべてではないですがお休みしたら振替レッスンをしてくれるところが多くなっています。
また個人教室では、学校行事などでレッスンに来られない日がある場合は早めに申し出れば、その日のレッスンを違う日に振替てくれることもあります。
コンクール
コンクールに出たいと思っている方は大手音楽教室では音楽教室主催のコンクールがあるのでそちらがおすすめです。
個人教室でもコンクールに生徒さんを出している先生はいますので、体験レッスンに行った時に確認するといいでしょう。
自分のペースで好きな曲をやりたいという目標がある場合は個人教室がおすすめです。
個人教室の場合は、生徒さんに合った教材を用意してくれます。
大手音楽教室では、独自の教材があるので入会してすぐはそちらを使うことになります。
先生の変更
先生との相性も大切なのですが、体験レッスンだけではわかりませんよね。
万が一先生と合わないなと感じたとき大手音楽教室では、何人もの先生がレッスンしているので事務所に相談して、別の先生に変更してもらうことができます。
個人教室の場合は、先生が一人の事が多いので先生を変えるという事は難しいです。
曜日の変更
他の習い事などで別の曜日に移動したいという場合大手音楽教室では、曜日ごとに先生が決まっているので同じ先生で曜日変更は難しいかもしれません。
個人教室の場合は、希望の曜日が空いていれば先生を変わることなく変更することが可能です。
発表会
大手音楽教室では、毎年決まった時期に教室主催の発表会が行われています。
個人教室では、先生が一人で発表会をやっている場合と先生同士が何人か集まって発表会をしている場合、発表会を開催しない先生もいます。
毎年、発表会に確実に出たいという方は大手音楽教室アットホームな感じの発表会が希望でしたら
個人教室がいいかと思います。
但し、個人教室では発表会を行わないということもあるので、体験レッスンの時に確認してください。
ピアノ上達のコツは?
もちろん上達のコツは、練習することなのですがその練習の仕方に上達のコツがあるんです。
大きく別けて6つのコツがあります。
上達のための6つのコツ
1、毎日コツコツ練習する
毎日練習するなんて当たり前じゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、毎日練習することって意外と難しいものです。
一日練習しないと、それを取り戻すのに2日かかってしまうと言われています。
毎日5分でもいいのでピアノに向かう時間を作りましょう。
一度ピアノに触れてしまえば、5分なんてあっという間に経ってしまいますよね。
2、一回の練習は集中できる時間で
一日2時間3時間練習したとしても、集中している時間はほんの少しの時間なのです。
なので、一回の練習の時間は自分が集中できる時間だけやると効率の良い練習ができます。
小さなお子さんだと5分~10分といったところでしょうか。
3、練習は小間切れで
集中できる時間が10分の場合。一日に1時間練習するより、一日に10分の練習を6回やった方が効率の良い練習になるんです。
6回も時間を取るのって難しいって思われるかもしれませんが、朝食の前とか学校に行く前の時間
夕飯の前、お風呂に入る前など時間を決めて生活の習慣にしてしまえば、ピアノに向かって練習することも苦にならなくなります。
もちろん、1時間でも2時間でも練習していられるという方は長い時間練習しても大丈夫です。
4、お母さんは家の練習で教えない
お子さんが小さい時は、お母さんがお子さんの練習をピアノの横で見ているという事があります。
練習している時に、お母さんが近くにいてくれることは、お子さんにとってはとても心強いし嬉しいことです。
ただ、練習して弾けるようになっていないと先生に申し訳ないと思い、お母さんが必死になって 教えている事があります。
最近のお母さんたちは子どもの時にピアノを習っていたという方が多く、弾ける方も多いです。
子どもが間違っていたら教えたくなる気持ちもわかるのですが、そこはグッと我慢してお子さんに練習を任せてください、それには理由があります。
<理由>
家でお母さんが教えてしまうと、お子さんの分からないところがお母さんによって解決してしまいます。
ただ、それはお母さんが教えてくれたからお子さんがわかっただけで、お子さんが理解したわけではないのです。
この音なに?と聞かれて、「ド、だよ」「レ、だよ」と教えて、こういう風に弾くんだよってお母さんが弾いて聴かせてしまうとお子さんは音符を読まずにそのまま覚えてしまいます。
耳のいい子だと、音符を読まずお母さんが一回弾いただけで覚えてしまい、弾いてしまう場合もあります。
その状態でレッスンに来たら、先生は音符は読めていると判断してしまいます。
お母さんが教えられる間はいいですが、教えられなくなったレベルになったとき、自分で音符が読めると思っていたお子さんは、実は全く読めていなかったということになってしまうのです。
お母さんが教えないで、わからないままレッスンに行っていたら先生は、この子はこの音符がまだ読めないんだとわかって音符が読めるように指導します。
練習して弾けるようになっていないと先生に申し訳ないと思わず、分からないところは分からないと言ってくれた方が、先生も指導しやすくなります。
なので、家での練習ではお母さんは静かにお子さんを見守ってあげてください。
お子さんがわからないと言った場合は、「次のレッスンの時に先生に聞いてみようね」と言ってあげてください。
そのためのレッスン教室なのですから。
5、練習しなさいとしつこく言わない
練習することが上達のコツと言っているのになぜ練習しなさいと言ってはいけないか。
みなさんも経験ありませんか?
子どもの頃に、「勉強しなさい」「部屋を片づけなさい」って言われると一気にやる気がなくなってしまうこと。
自分から練習する子なんてめったにいません、残念ですが・・
<やる気にさせる方法>
練習しなさいという声掛けではなく、子どもが練習しようとやる気になる声掛けをしてください。
- 「ピアノが上手に弾けるようになったか聴かせてほしいなぁ」
- 「今日はレッスンでどんなことしたの?聴かせて」
- 「今日レッスンで合格した曲聞きたいなぁ」
などと言ってピアノを弾いてもらうと、練習という言葉を出さずに済みます。
ご褒美作戦もお勧めです。
カレンダーでもいいのですが練習した日にシールを貼って、シールが○枚たまったら小さなお菓子をあげたり、かわいい消しゴムをあげるなど達成感を味合わせてあげるのもいいでしょう。
ご褒美作戦は、賛否両論あるのでお子さんに合った方法で練習できるよう促してあげられるといいですね。
6、わからないことは先生に質問しよう
こんなこと聞いて先生に失礼にならないだろうかと心配される方もおられますが、質問や疑問があったら何でも先生に質問しましょう。
例えば、
- レッスンの進度がお友達に比べて遅いなぁと感じる時(その子のペースがあるのでお友達と比べるのはあまりよくないのですが)
- 発表会でどんな服を着ていいかわからない時
- 家で子どもが練習をしなくて困っている時
- どうやって練習していいのかわからない時
良い先生でしたら、嫌な顔することなくきちんと質問や疑問に答えてくださいます。
疑問を聞くことで、このお母さんは子どものことを熱心に考えていて、ピアノレッスンに対しても
理解があると感じます。
まとめ
いかがでしたか?
大手音楽教室と個人教室の違いはおわかり頂けましたか?
私は大手音楽教室も個人教室も講師をしていたことがありますが、大手音楽教室には大手の個人教室には個人の良いところがあるのでどちらがいいというのは、なかなか難しいのですが・・・
自分の環境や、ピアノを弾けるようになってどうしたいか目標によって合う教室を決められるといいと思います。
どちらで習う事になっても上達するコツはやはり練習です。
先生はレッスンで生徒さんが弾いただけで練習をしたかどうか?どのくらい練習したのかわかるものです。
今までレッスンしてきた生徒さんたちの中で上達しているのは、やはり練習熱心な生徒さんでした。
練習の仕方も工夫すると上達も早くなりますよ。
練習の仕方は先生に聞くのが一番いいです。大手音楽教室でも個人教室どちらで習う事になっても
疑問や質問は先生に聞いて、信頼関係を築くことも必要だと感じました。
素敵な先生と出会えるといいですね。
参考になれば幸いです。
(記事:mamahayumo)