『パーソナルカラー』という言葉を聞いたことはありますか?
パーソナルカラーとは、色をフォーシーズン(春・夏・秋・冬)に分けて考え、その人に合ったシーズンを選ぶというものです。
最近では、雑誌の特集などでも、よく取り上げられているのを目にします。
しかし『このシーズンの人にはこんなメイクが似合う!』と言われても、その前に自分がどのシーズンなのか分からなければ意味がありませんよね。
自分自身のシーズンを知るためには、パーソナルカラー診断を受ける必要があるのです。
では、
- そもそもパーソナルカラーとはどういうものなのか?
- 資格を取るにはどうしたらいいか?
ということに触れながら、パーソナルカラー診断を受けるメリットについて見ていきましょう。
目次
パーソナルカラー診断とは?資格と診断を受ける3つのメリット
オシャレ度UP!パーソナルカラーを知るメリット
パーソナルカラーを知ると、日常でも使えるメリットが沢山あります。おすすめポイントは3つ。
- 似合う色が分かる
- TPOに合わせた色選び
- 仕事に活かせる
では、なぜ・どのように活かせるのでしょうか?
【オシャレに更なる磨きを!本当に似合う色を知る】
普段どんな風に、洋服の色を選んでいますか?
今ではファッション雑誌以外にも、ファッション情報を発信するサイトやSNSが沢山ある時代です。
しかし、カラーバリエーションのある洋服だと、他の人が発信した情報だけでは自分に合う色までは分かりません。
気に入った服はあったけど、何色を買おうか迷って店頭でしばらく悩み続けてしまった…という経験、一度はありますよね。
自分に似合う色を知っておくことで、買い物の時に迷うことが少なくなります。
1.パーソナルカラーってどうやって診断するの?
似合う色と一言で言っても、『赤』『青』『黄』という分け方をするわけではありません。
パーソナルカラー診断ではまず、ドレープと呼ばれる大きめの布を顔まわりに当てながら、似合う色がイエローベースかブルーベースかの2種類に分類します。
同じ赤でも、黄色寄りの赤なのか青寄りの赤なのかで顔映りは大きく変わります。
そこから更に、明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)は高い方が似合うのか?
低い方が似合うのか?を見極めていき、フォーシーズンに分けられるのです。
フォーシーズンズだけではない
最近ではフォーシーズンでは分けきれないということで、そこから更に分類し、8種類のシーズンに分けているサロンも増えています。
多くのサロンでは診断結果を書いた紙を渡してくれるので、診断後も振り返ることができます。
一点だけ気をつけたいのは、パーソナルカラーとは常に同じではありません。
日焼けをしたり年齢を重ねたりすることで、診断結果は変わってくるということを知っておいてください。
2.まだ少ない!パーソナルカラーのサロンてどこにあるの?
パーソナルカラーという言葉はここ数年で多くの人の耳に届くようになり、需要が増えてきました。
そのため、パーソナルカラー診断をしているサロンは、実はまだ多くありません。
東京と大阪をメインに点在しています。
また、サロンによってメニューの内容は様々です。
ベースとなるパーソナルカラー診断とは別に、ブライダル用の診断がメニューにあるサロンや、男性向けのメニューを用意しているサロンもあります。
また、パーソナルカラーと同時に骨格診断やメイクアップ講座をするなど複合的なメニューを設けているところもあるので、自分自身の用途に合ったサロンを探してみてください。
料金は?
料金は、メニューによって幅広いですが、大抵は2時間1万円~といわれています。
パーソナルカラーは受けてみたいけどあまり大きな額は出したくない…という方は、パーソナルカラーのお試しイベントを探してみてください。
たまにファッションイベントの一部としてパーソナルカラーのブースを設けていたり、新聞の募集欄にイベント参加者募集の記事が載っていることがあります。
3.女性だけじゃない!男性にもオススメなパーソナルカラー診断
パーソナルカラー診断と聞くと女性をイメージする方が多いですが、実は男性にも需要があります。
今、パーソナルカラー診断のサロンでは男性向けのメニューも用意されています。
特に、仕事でよく使うジャケットパンツやスーツの着こなしの参考にされる方が多いです。
大切な商談やプレゼン、時には婚活などで印象を良くするための方法でもあります。
スーツという、一見どれも似たようなスタイルだからこそ、色使いで周りと差をつけたいものですね。
大人のたしなみ!TPOに合った色選び
パーソナルカラーとは、ただ似合う色を選ぶだけではありません。
色によって相手に与える印象を変えることもできるのです。
代表的な例が、パーソナルカラーが広まったきっかけの一つとして挙げられている、1960年のアメリカ大統領選です。
このときケネディ候補はブラウン管の向こう側を意識し、イメージ戦略に注目。
専門のカラーリストを雇い、濃いネイビーのスーツに白いシャツ、赤のネクタイで挑みました。
冷静さ、清潔感、情熱的な印象を与える色合いにしました。
更にこの配色は、白黒の画面で見ても濃淡がハッキリしていてキチンとした印象を与えるように考えられていたといわれています。
このように、色の組み合わせひとつで自分自身の印象を変えることができるので、パーソナルカラーを応用すれば、自分自身を演出することもできるのです。
仕事に活かそう!パーソナルカラーの活用法
ここまで、パーソナルカラー診断を受けるメリットをお伝えしてきましたが、パーソナルカラー診断を受けるだけではなく、実際に学ぶことで更なるメリットが得られます。
例えば水色のシャツを求めてお店に行ったとします。
しかし、どうしても顔色が悪く見えてしまう…。
欲しい色が似合わなくて落ち込んでしまうこと、よくありますよね。
そんな時に、なぜ顔色が悪く見えてしまうのか?という色の性質を見極め、原因をカバーすれば問題解決です。
パーソナルカラーアドバイザー(または、パーソナルカラリスト、パーソナルカラー活用コンサルタント)の資格を取ることで、その理由が分かるようになるのです。
診断を受けたら、それをきっかけに学んでみることもオススメします。
1.資格を取ると何ができるようになるの?
前述した通り、色の性質が見れるようになります。
青いシャツを着て顔色が悪く見えてしまう人は、イエローベースの青を選ぶか、アクセサリーで顔まわりにイエローベースのものを持ってくると顔色が良くうつります。
しかしその知識があっても、ものを見た時に『これは何ベースか?どのシーズンの色か?』を判断する目を持っていなければイエローベースのものを選べません。
日常で色を見極めることができる“目”を持つことができれば、色選びに苦労しなくなるのです。
また資格を取ることで、お金を貰って誰かに診断をすることができるようになるのもメリットです。
サロンを開くことを目標としている人には、資格を取得する前後に通えるスクールも存在します。
2.ファッション業界の職業ならとっておくべき!
たまにアパレルや美容院でパーソナルカラーの1日研修を実施しているところもありますが、パーソナルカラーとは何?
の導入部分を知ることができるだけで、実際のスキルは身につきません。
お客様に正しい目で、似合う色を提案するためには、色を見極められる“目”は必要不可欠と言っても過言ではありません。
直接パーソナルカラーのアドバイザーを仕事にせずとも、メイクやアパレル、美容師、ブライダル業界などファッションに関わりのある職業の人は、持っておくべき資格と言えるでしょう。
逆にお客様目線で言えば、接客をしてもらう時に資格を持っていると言ってもらえたら安心しますよね。
3.パーソナルカラーの資格ってどうやってとるの?
パーソナルカラーを扱っている協会は全部で3つあります。
- 『日本パーソナルカラー協会』
- 『日本カラリスト協会』
- 『日本カラーコーディネーター協会』
です。
日本パーソナルカラー協会は、一般的に有名なフォーシーズンの基礎知識を身につけることを目的とした協会です。
ここでは“級”ではなく“モジュール”制度を用いていて、途中のモジュールから受験をすることはできません。
モジュール1から3まで全てに合格しなければ、パーソナルカラーアドバイザーの称号はもらえません。
日本カラリスト協会は、カラーアンダートーンシステムをベースとし、色彩の理論を理解した上で実践することを目的としています。
こちらは、3級を飛ばし、2級からの受験が可能です。
日本カラーコーディネーター協会は、コンサルタントとしてビジネスで活用できるスキルを身につけることを目的としています。こちらも3級を飛ばして2級からの受験が可能です。
それぞの協会で特徴は違いますが、ある程度の級・モジュールまではテキストを読み込むことで、独学でも合格が可能です。
しかし実践の試験に挑む際には、どんな形式の試験なのかを把握するためにも、試験対策のスクールに通うことをオススメします。
資格を取るだけなら難易度としてはそれほど高くなく、勉強をする期間も短くて済むので、自分の目的に合った協会を探してみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
パーソナルカラーという言葉はまだそれほど世の中に浸透していませんが、活用の幅はとても広いです。
自分自身の似合う色を知ることでオシャレの幅も広がりますし、パーソナルカラーを学ぶことで仕事にも活かせます。
人は見た目の第一印象が大切とよく言われる世の中です。
見た目の印象を良くして、自分自身に更なる磨きをかけてみてはいかがでしょうか?