「アイツの夢にすがっていちゃいけない」とガッツは「鷹の団」からの決別を決めますが、それは「鷹の団」全員と自分自身を地獄へと落とす「逃れられない死」への一歩でした。
「蝕の日」に一歩づつ飲み込まれていくガッツと「鷹の団」の残党。
捕らえられたグリフィスは?!ガッツの前に現れる「髑髏(どくろ)の騎士」の予言。
「蝕の日」が近い、一体「蝕の日」とは?!運命の死の前夜とでもいうのでしょうか。
不気味な足音が近づいてくる「ベルセルク」コミック7巻~9巻のおさらいです。
目次
「ベルセルク」漫画の感想あらすじを振り返る(7~9巻)
不吉な風が吹き荒れる中、ガッツとキャスカは愛を交わし合います。
恥じらいと戸惑いの中、お互いの気持ちを確かめ合う2人の姿は美しく描かれています。
グリフィスの美しい顔に隠された恐ろしい一面を垣間見る場面もあります。
そしてガッツの前に「人ならざる者達」=不死のゾッド・髑髏の騎士の登場もあります。
「蝕の日」とは一体何を意味しているのか?!ゾクゾクさせる巻でもあります。
そして再びガッツVSグリフィスの戦い、すざましいシーンを見られるのも迫力満点です。
「鷹の団」白鳳将軍グリフィスと白鳳騎士団までの道のりとは?
グリフィスは一歩・一歩頂点に上りつめていきます。
(出典:AmazonKindle)
ガッツに殺されたユリウス将軍の復讐も含め、下賤で野蛮な者達の集団でありながら欲しい物を手にしていくグリフィスに益々嫉妬する貴族達の手口はエスカレートしていきます。
密かに密会を重ね血判までむすび狙うはグリフィスの死でした。
そして数百年に渡りミッドランドと争ってきた「ドルドレイ城攻略」・・グリフィスは「鷹の団だけで攻略してみせます」と貴族達の前で公言します。
一度グリフィス暗殺に失敗している「フォス大臣」は意思を確固たるものにします。
はぐれた「キャスカとガッツ」も無事に団に戻る事ができ、ガッツは改めて「このままグリフィスの夢の一部に埋もれる訳にはいかねぇんだ」と鷹の団からの脱退の意思を強くします。
ガッツの中でこの「ドルトレイ攻略」で「鷹の団」として戦うのは最後であると決めていました。
キャスカは傷つきながらも奇襲攻撃で城を落とし、グリフィス率いる「鷹の団」はミッドランドに平和をもたらしました。
祝いのパーティでグリフィスのグラスに毒を塗りグリフィスは倒れます!
しかしこの件はグリフィスは、見透かして首謀者「フォス大臣」の子供を人質にとり、貴族達の裏をかきます。
再び「汚れた仕事」をガッツに依頼します。まずグラスに毒を塗った男を殺しました。
そして「フォス大臣」から、血判状を手に入れ密会の場に火をつけました。
ユリウス将軍と肉体関係のあった「王妃」も含まれていました。
グリフィスが口にした毒は「一時仮死状態」を作るものにすり替えられていたのです。
フォス大臣の子供をかくまった「雇われ剣士達」もお金を受け取った後、ガッツに殺させました。
「こんな俺を酷いと思うか」グリフィスはガッツに聞きます。ガッツは「これがお前の夢につながる道なんだろ?今更・・」心の中ではガッツは「鷹の団」との離別を固めていました。
敵もいない「鷹の団」グリフィスは「白鳳将軍」となり「鷹の団」の皆には「貴族」の称号を与えられました。
「夢の中であいつを見上げているのはごめん、なめられる訳にはいかない」
敵もいなくなり、平和になったミッドランド。
ある雪の日、ガッツは誰にも告げずに「鷹の団」から姿を消そうとします。
しかしキャスカ・ジュドー・コルカスに見つかって3人で酒場に行きます。
ガッツは「アイツが眩しいんだ。このままアイツの夢におぼれるつもりはない、俺だけの何かでアイツの横に並びたいんだ」とジュドーに告げました。
ガッツの堅い意思にジュドーは「見つかるといいな。お前の何かってヤツをさ」
歯車は廻り始めた!!「お前は俺のものだ。お前の死も全て俺のもの」
キャスカはガッツを止められるのは、グリフィスしかいないとグリフィスの元へ急ぎます。
「俺の手の中からでていくなら、この剣からもぎとっていけ!」と真剣に怒っています。
ガッツに剣を向けます!再び「ガッツVSグリフィス」の戦いです。
「許さない!行かせない」グリフィスは本気で「手に入らないのなら殺してでも!」と考えていました。
しかし剣の腕前はガッツの方がすでにうわまっていました。
グリフィスの肩を打ちおろし「じゃな」とガッツはグリフィスの元から去っていきます。
ミッドランド正規軍に追われる「鷹の団」!?監禁されたグリフィス!!
ガッツはあの「かがり火」を自ら捨ててしまった事を、迷っていました。
しかしもう過去だ、とガッツの心は揺れていました。
「自分のもの」と思っていたグリフィスは、喪失感が大きく我を忘れてしまっていました。
シャルロット王妃の部屋に忍び込み、グリフィスは王妃と関係を持ってしまい、喘ぎ声が侍女に聞かれ「グリフィス」は姿を見られてしまいます。
王の逆鱗に触れグリフィスは捕まり、地下牢で拷問をうける身になります。
そうとも知らず「鷹の団」一行はミッドランドの正規軍に追われる事になるのです。
そして1年後「鷹の団」キャスカとの再会の時。
ガッツは「何か」を見つける為に試行錯誤繰り返していました。
ある格闘技大会で「鷹の団」の事を耳にします。「反逆を起した鷹の団」?!ガッツは耳を疑います。
そしてキャスカが率いる「鷹の団」に遭遇するのです。
1年という年月の中でグリフィスは、地下牢で酷い拷問にあっている、キャスカ達はグリフィスを救おうと1年間、追われながらも計画を練っていました。
しかし絶対的カリスマのグリフィスがいない「鷹の団」は、キャスカ一人心身共に疲れきっていました。
そこにガッツが現れキャスカは、自分の本当の気持ちに気づくのです。
キャスカはガッツに身を任せます。
ガッツは幼い頃の自分とキャスカをだぶらせて、キャスカに「ガンビーノ」の事を全て話ます。
「傷のなめあいでもいい」とガッツとキャスカは一つになるのです。
(出典:AmazonKindle)
「ベルセルク」第7~9巻感想。
「蝕」に向けて歯車が回り出しました。
グリフィスがガッツを失う事がこれほどの「痛手」だったとは思ってもみませんでした。
全て自分の思う通りに、グリフィスの心のあどけなさが、「おもちゃを奪われた子供の様に」見えます。
逆にガッツの方が精神的に大人の様に見えます。
そして拷問の時に「覇王の卵」を失くしてしまうグリフィス。
しかし、またグリフィスの元に帰ってくる時に「蝕」が始まります。
ここまでが「蝕」の前哨戦と見ると、ちょうど折り返し地点です。
ガッツが「鷹の団」を離れなければ起きなかった悲劇の出来事です。
9巻に登場する「ターバン男・シラット」とは、これから先、面白い展開でガッツと再会する事になります。
これからが山場を迎える「ベルセルク」コミックは、今は39巻です。
アニメにはアニメのよさがありますが、やっぱりコミックの方がガッツの細かな描写が見事に表現されており、個人的にはコミックの方がいいですね。
http://www.younganimal.com/berserk/ 「ベルセルク公式HP」です。
是非、アニメとコミックの違いを観て頂きたいです。
女性キャラが美しく、豊満に描かれているのがコミックでは13巻あたりまででしょうか。
その後「ファルネーゼ」が登場する頃には、女性は何故か痩せこけてあまり美しくは描かれていません。
少し残念な気がします。一方美しさを増すグリフィス様には、中性的な魅力がついてきます。
時の経過を表現しているのでしょうか。
もう少し「女性キャラ」に力を入れて欲しいと思ってしまいます。
(個人的意見ですが)
少しガリガリの「女性キャラ」は色気にかける気がします。
39巻のコミックも山場です。そしてこちらは「蝕」が待ってます。どちらも見逃せない楽しさです。
(記事:kerorin)