霊樹の館で魔女のフローラから「ベヘリット」の話を聞き、ノーイック村の「獣鬼(トロール)」退治、魔女シールケに手を貸す事になったガッツ。
霊樹の森の魔女フローラの危機。骸骨の騎士とフローラの関係とは?
一方、グリフィス=フェムト率いる新たな「鷹の団」=「使徒達の軍団」も登場します。
ミッドランドを巡り”ガニシュカ恐帝”「クシャーン帝国」とのおぞましき攻防戦の数々。
「火竜グルンベルト」との戦いで「狂戦士の甲冑」をまとったガッツ、その呪われし甲冑に飲み込まれてしまうのです。
益々、異様な雰囲気を漂わせる三浦建太郎先生の描く「ベルセルク」コミック25巻~27巻です。
荒れ果てたミッドランドに捕らわれの身になったシャルロット姫の前に、グリフィスが現れ「クシャーン」の魔の手から無事に救出できるのでしょうか。
人間離れしたガッツの戦いぶりが物凄い迫力で描かれています。
今後、ガッツは「狂戦士の甲冑」を身にまとい「人間性」を保っていられるのか?!
今後の展開に大きく左右してくる「分岐点」となる内容です。
では、魔女シールケを含めたガッツ達の戦いを振り返りましょう。
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目次
「ベルセルク」コミック25~27巻あらすじとクソ正直な感想。
ベルセルクあらすじ 魔女シールケの実力を目にするガッツ!
風の精霊のマントと剣を授かったセルピコは「お願いします。風の精霊さん達」と襲いかかる「獣鬼」達に向かって一振りします。
揃って首が落とされました。
思った以上に凄い威力です。村人たちは寺院に避難をしようとしますが、寺院の中まで「獣鬼」達は入りこんでいたのです。
術に集中するシールケをはばむ司祭。それを止めようとするファルネーゼです。
ファルネーゼとキャスカの目の前に「獣鬼」達が迫っています。
ガッツは、セルピコに「中の女達を頼む。ここは任せろ」と言います。その時シールケの魔術がかかり、寺院にはオーロラの様な幕が張られます。その光に当たった「獣鬼」達は溶けていきます。
カーテンの様に寺院を包み込んだシールケの魔術です。ガッツも始めて目にする「魔術」に「大したものだぜ」と一安心しますが・・
「巨鬼(オーガ)」と「川馬(ケルピー)」との激戦!!
「巨鬼」が突然現れました。
そして「川馬」まで?!この世に存在しない魔物達が「闇の鷹」の登場により「幽界」と「現世」との扉が開かれたのです。
シールケの術は「幽体には有効だが、物体には無効だ」と指に結んだシールケの髪を通じてテレパシーで会話をします。
「巨鬼」はガッツの数十倍もの大きさです。ガッツはひるまず、攻撃を仕掛けます。
突然、ガッツの方に水鉄砲の様な威力を持った水のかたまりが飛んできました。
ガッツは剣を盾にし、しのぎましたが「川馬」が現れたのです。(もう~この辺いっちゃってます(汗)。
セルピコは川馬に押されそうになりますが、一撃をくらわして隙をつかれ「獣鬼」に横腹を叩かれます。
そしてシールケが水の精を呼び出し憑依されてしまい村は全ての物が流され大洪水になってます。
その流れに乗ってガッツは巨鬼を半分に叩き斬ります。セルピコも必死にがれきにつかまります。
水の精と同調しすぎた魔女シールケは?
その時、寺院の屋根の上ではシールケが「お師匠様」の言った言葉をうつつの中で思い出します。
シールケを呼び戻そうとファルネーゼがワンドを7回コツンコツンと叩いています。
我に返ったシールケは、大洪水になってしまってしる現状に動揺します、その時、大水が寺院を襲い、キャスカが落ちそうになりファルネーゼは腕を掴み二人して洪水に勢いよく流されてしまします。
シールケが術を解き、水はやがて引いていきました。
「闇の領域」に連れ込まれたキャスカとファルネーゼが見たものとは?
セルピコは横腹から血を流しすぐには動けません。
しかし、流されていったキャスカ・ファルネーゼが気がかりなガッツ・イシドロ・シールケは二人の「流」を追って救いに向かいます。
・・ファルネーゼが目を覚ますとそこは「洞窟の中」でした。
なんとかシールケとテレパシー(汗)が通じてガッツ達は「獣鬼」達をうまくかわしながら、二人の元へ急ぎます。
突然、ファルネーゼの「流」が消えました。
ファルネーゼ達が連れ込まれたのは「獣鬼」達の巣窟で女達が「獣鬼」に犯され、みだらで淫猥な場所だったのです。
犯された女は腹を抱え「うぅぅ・・」と声にならない叫びをあげ内臓が吹っ飛びました。
声をあげてしまったファルネーゼは獣鬼達に見つかり襲われる寸前、そこへガッツの左腕の弓が何十本と飛んできました。
危ういところで二人は助けられます。
「骸骨の騎士」が「闇の領域」へ。
そしてその場にいた女子供全て助け逃げようとしますが、なんといっても獣鬼の数が半端ないです。
「ここは任せろ。イシドロお前はしんがりだ。女達を守れ」と火薬玉を渡し、ガッツを一人残す事にためらっていたシールケも、ガッツに押される様に、先頭に立ち、道を開きます。
「そろそろ潮時か」と思った時にガッツの刻印から血しぶきが上がります。
一方シールケ達は獣鬼達に囲まれてしまい、その時に一陣の風が吹きました。獣鬼達を斬り、ガッツのいる洞窟へと黒い影は向かっていきました。
獣鬼達の死体のはらわたから形を成す「ゴッドハンド」とは?
ガッツの両腕を広げあげ、甲冑を切り裂いたのは「ゴッド・ハンド」の一人「はらわたの娼姫」です。
「合いたかったわ。坊や」とガッツの胸を横一文字に斬り裂きました。
「もっと感じさせて。それともあなたも彼のように捧げてみる?」そこに「娼姫」の片腕を切り裂く骸骨の騎士がいました。
「いつも邪魔するのね。あなた」と気をとられている「娼姫」に向かって「機なり」ガッツの義手の大砲が娼姫の腹半分拭き飛ばしました。
「切り裂け」と骸骨の騎士はガッツに言います。
大剣で切り裂いた「娼姫」は「また会いましょう。わたしのかわいい坊や」と獣鬼達の死体の中へと崩れ去っていくのでした。
「闇の領域」が閉じる・・そして
骸骨の騎士は「これは彼らに使うつもりでいたが」と、使徒達から奪ったヘベリットで練り上げた「呼び水の剣」は、閉じそうになっている空間に向けて斬りさきました。
その時、あの「ゴッドハンド」達の住む空間が開いたのです。
獣鬼達はそこに落ちて行きます。
そしてガッツを馬に乗せた骸骨の騎士は、空間を飛び越えシールケ達のいる出口の前まで移動したのでした。
獣鬼達の洞窟は閉じて明るい光が差し込む森へと変わっていきました。
ガッツの応急処置をしてフローラの待つ森へ向かう一行です。
ベルセルクのネタバレ!新たなる「鷹の団」にガッツが激怒する時・・
刻印から血が流れ出し「ヤバいぞ。キャスカとお前らはここにいろ!ばあさんがあぶねぇ!」霊樹の森に集うのは、甲冑を身に着けた「使徒達」の軍団でした。
骸骨の騎士と魔女フローラの親密な関係とは?
フローラの元には骸骨の騎士がいました。
「この甲冑、見て懐かしいんじゃなくって?」と騎士に向かっていいます。
鎧でした、フローラはそのものに「呪符」を刻んでいました。森の封印が破られたのを、骸骨の騎士も感じました。
「わたしの為に戦って下さるの。でも私はもう・・」
「なればこそ安らかであれ」
とふわっと飛び馬にまたがり向かってくる「使徒達」を切り裂いていくのです。
「ありがとう。あなたの真心 忘れないわ、古き友よ」フローラは、優しく骸骨の騎士に告げました。
「戦魔兵」に不死のゾッド・・新たなる「鷹の団」とは!?
ガッツが見た者達「新しき主の命ならば」と不死のゾッドと火竜グルンベルドでした。
対峙するガッツと骸骨の騎士。「このグルンベルト、鷹の団の一員とし”黒い騎士”の相手をいたす」”グリフィスの命令?!「鷹の団」だと?!”ガッツは抑え込んでいた感情が一気に爆発します!
「貴様らが”鷹の団だと!?どの口でほざいてやがる!ふざけんな」と。
フローラが弟子シールケに最期に託したものは?
泣き叫びながらシールケは、燃え盛る屋敷の中へ、フローラを助けに行こうとしますが
「シールケ・・あれを剣士殿に・・」フローラの声が頭に響きます。あれとは?!
宝物庫に急いで向かうシールケ達。そこには「甲冑」がありました。
「娼姫」に上半身剥き出しで、傷だらけのガッツは「火竜グルンベルド」の太刀を交わすのがやっとです。
シールケのテレパシーによりガッツは宝物庫にボロボロになり転がりこみます。
しかしあばら骨は折れ、血を流しすぎたガッツに「呪いの甲冑」を身に着ける事をためらうシールケです。
ガッツは訴えます。「考えてる暇はない・・」シールケ達はガッツに「呪いの甲冑」を急いで身につけるのです。
目の前に「使徒」が迫っていたのです。
自己陶酔型「火竜グルンベルト」との変貌したガッツの戦い!
(このシーンはアニメでは、画で停止状態です。ファンから不満の声高まる)
折れた骨の痛み・娼姫に切り裂かれた傷の痛み・・ガッツは何も感じません。
「甲冑」の呪いとは?=強い激情に駆られ苦痛も恐怖も忘れ、人体の限界を超えて命と引き換えに「鬼神」と変貌する物だったのです。
人間離れしたガッツは、まるで「使徒」と変わらぬ「魔」の様になり、グルベルトを覚醒させてしますのです。
動揺するシールケに「あなたが導くのです」フローラの声が響きます。
シールケはガッツの感情の奥深くに入りこみ「思い出して、貴方はガッツ。
刻印の娘キャスカを守護する戦士、ガッツです」身も心も「呪いの甲冑」に身をゆだねたガッツは、自我を取り戻します。
「鎧」を取ったガッツの髪の一部は白髪になっていました。
「王都ウィンダム」=死都に変わり果てる!!鷹はいずこに・・
王都は「クシャーン帝国」”恐帝ガシュカ”の支配下にあり、街中には死体が転がり変わり果てた姿になっていました。
屋敷の中では「地獄の扉」を開いた様に、魔により人体実験が行なわれています。
そして街では「鷹の団」の一行とガジュカ王の「魔物達の戦い」が繰り広げられます。
グリフィス対ガシュカ王の戦いの火ぶたが切って落とされました。
「ベルセルク」25巻~27巻の感想
遊びすぎ(PS2)の影響か?!コミックの展開。
始期の頃は「孤独の戦士」としてグリフィスへの復讐を果していたガッツに惹かれ読み続けていました。
しかし2004年(コミック27巻発売時期)に三浦先生は「PS2」版「無双・ベルセルク」を始めました。
この辺りからコミックの内容もRPGに近い内容になってしまった事が残念です。
・騎士・魔法使い・見習い騎士この三つが揃えば、ゲームです。
コミックの画的にはクオリティがかなり跳ね上がってます。
それと反比例する様に内容は「魔王対人間」という並みに落ちてしまった様な気がします。
三浦先生自身、ゲームがお好きな様ですが、コミックにまでその影響が見え始めたのが、丁度この巻ぐらいからです。
そしてアニメ化。三者同時進行ではどこかにひずみがでます。
コミックでこれだけのクオリティの高さをアニメに求めたファンの方々の期待を反らしてしまった様です。
ゲーム「無双・ベルセルク」の方がアニメよりも作品完成度が高いという現状です。
ファンが求める様に「コミックにもう少し力を入れて欲しい」うなづけます。
最新刊の本の薄さ・・
「ヤングコミック」休載・・・
の連続などが重なりコミックファンとしては「三浦先生~戻ってきてください」って感じです。
愚痴はこの辺で(汗)・・王都ウィンダムでの決戦を控え、グリフィスは動きだします。
一方、ガッツ達は「キャスカを取り戻す」とパックの故郷を目指し旅立ちます。
そしてファルネーゼは、シールケの弟子となり「魔術」を学び始めます。
「狂戦士の甲冑」を身にまとったガッツは人間性を保っていられるのか。
まだまだ先が読めない「ベルセルク」コミックです。またお会いしましょう。
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(画像出典:Amazon Kindleベルセルク、記事:kerorin)