「黒い剣士」の通り名で、巨大な剣を振り落とす、左腕は重い義手をつけ武器にもなる、黒いマントに黒い鎧・・・
首には何か解らぬ「刻印」が刻まれている。
その名は「ガッツ」という剣士、彼は街を転々とし探し求める「グリフィス」という強大な魔物を!!
三浦健太郎先生のダークファンタジー漫画「ベルセルク」です。
深い消える事のない「刻印」を刻んだ相手は元朋友、人間だった「グリフィス」今はもう人間ではない「悪魔」か「それを超越した何かか」解らぬままガッツの戦いは続きます。
登場してくる「怪物もどき」の異形さに、「生」に対する異常なまでの執着心に驚かされます。
それと同等に戦うガッツの姿もかっこいいです。
目次
「ベルセルク」コミックスネタバレ!感想とあらすじ1巻~3巻のまとめ
復讐の物語が今始まる!
「ベルセルク」復讐を誓い、怪物もどきを相手にする「黒い剣士」ガッツ!
主人公「黒い剣士」ガッツとは?
片目と片腕を失くしても、戦う事を選んだガッツ。
それはグリフィスとの戦いに決着をつけるためでした。
ガッツやかつての仲間達を犠牲にし「魔物」として復活したグリフィスに復讐を誓ったガッツですが、首の「刻印」が魔を引き寄せ昼夜逆転の生活を日々送る事となったのです。
心もすさみ、グリフィスの手がかりもない中、孤独に蝕まれていく毎日、そこへ妖精パックとの出会いがありました。
(出典:BookLive!)
妖精の羽の粉は傷を癒すという不思議な力を持っています。
ガッツの命さえ投げ出す様な戦いぶりにパックは不安にかられ、何故か一緒に旅をする事になったのです。
「狂戦士」=ベルセルクです。
<ベルセルクってどういう意味?バーサーカーの由来は?>
そもそもバーサーカーの語源がベルセルク(berserkr)ということらしいです。古ノエル語、アイルランド語の言語だそうで、古ノエル語では熊(ber)の毛皮で作られた上着(serkr)を着た者、または鎧を着ない者などの意味があるとか。
なので、ガッツもあの鎧を着ている時はどんなに怪我をしてようが、自分の命が尽きるまで敵味方関係なく暴れる設定になっています。バーサクモードですね。
(エヴァンゲリオンの裏モードのバーサクも同じですね。ファイナルファンタジーにもバーサーカーいましたよね。)
しかし漫画やアニメでは魔法使い(シールケ)がガッツの暴走を制御するという設定になっています。
そうじゃなきゃ、あんなドバドバ出血しながら戦ってたんじゃいくら命があっても持たないですもんね
(汗
そしてグリフィスにつながる「手がかり」を掴みます。
「異端者狩り」公開処刑をしていたおり、伯爵=怪物に出くわしたのです。
伯爵にその女性の首を投げつけます。
額に「刻印」の血のりをつけて。
伯爵に「宣戦布告」をしたガッツは、伯爵の部下に命を狙われます。
巨体の男ゾンダークです。ガッツはゾンダークを瀕死の状態まで打ちのめします。
ガッツに襲いかかる兵隊の数にきりがなく、そこを救ったのが全身に包帯を巻き、片足がなく杖をつきながら謎の不気味な男・・元城の専従医バルカスでした。
伯爵はゾンダークに自分の分身(怪物)を飲み込ませるのです。
そして「怪物」になり再びガッツに襲いかかるのです。
バルカスの家で見た!謎の卵「べへリット」とは?
「こいつはただの卵じゃねぇ。5人の”ゴッド・ハンド”を呼び出す鍵だ」とガッツ。
グリフィスに近づく鍵を手にしたガッツは「貰っておくぜ」とバルカスから奪います。
バルカスは顏を半分そぎ落とされ、足を失くした訳をガッツに話します。
「伯爵が喰らった」のだと。そして妻子供はバルカスの目の前で喰われたと・・
そこに乗り込んできた「怪物=ゾンダーク」本性をあらわにし、ガッツ達に襲いかかります。
「城で待っているぞ!黒の剣士よ」と言い残しガッツに殺されます。
バルカスはそこで捕まり、公開処刑にされます「仇を撃ってくれ!!黒い剣士」と叫びながら首をはねられます。
パックは無謀にもそこに飛び込み捕まってしまいます。
ガッツは昔の記憶を思い出し、助けてあげられなかった後悔とで吐きまくります。
そして城へと足を進めるのでした。
伯爵の娘テレジアとは?
母が死んでから「父は人間じゃない!」と薄々気づいていたテレジア。城からでる事を伯爵から禁じられ、父である伯爵を恐れる様になりました。
テレジアに伯爵は「プレゼントだよ」と籠に入れたパックを差し出すのです。
テレジアはパックを自由の身にして、パックは約束をするのです「ここから出してあげるよ」と。
ガッツVS魔物伯爵との対決!!
城では村人を、伯爵の餌として差し出していた村長が、兵を揃えて待ち構えていました。
血だらけになり、ボロボロになりながらも伯爵を倒す為に前に進むガッツ。
「待ちかねたぞ」と異形の姿をあらわにした化け物=伯爵の攻撃が、ガッツを叩きのめします。
激しい攻撃がガッツを襲い、城は崩れそうです。
その時テレジアの部屋のドアが開いたのです「外の世界へ」と飛び出すテレジア。
そこで見たものは、異形の姿をした父親でした。
本当の姿を見られた伯爵は、テレジアを愛していたのです。それに臆した伯爵。
血反吐を吐き指を折られ、立つ事さえままならぬガッツですが笑いながら、重い剣を引きずりながら伯爵へと向かっていくのです。
「死んだかと思ったんだから」と泣きじゃくるパック。
ガッツは前に前に進んでいくのです。
5人のゴッド・ハンド登場!?
ガッツの狙い、それは「テレジア」でした。
テレジアを盾にして、その隙を狙い伯爵に義手に仕込んだ砲弾を撃ち込み、剣のつかを歯で噛み伯爵=怪物の頭を斬り落としました。
娘テレジアの目の前で伯爵を切り刻むガッツ。あたり周辺は血の海です。
「死にたくない・・」伯爵=化け物は、薄れゆく意識の中で叫んでいました。
その時、異次元の扉が開きました。「5人のゴッド・ハンド」の登場です!
真ん中に立つは、魔の姿をしたグリフィスです。
最後の力を振り縛り、倒れる反動を利用し一撃を狙ったガッツですが「魔」の力が強すぎて、刻印から血が流れだし後ろに倒れるガッツでした。
強大な魔を前にして動く事すら出来ないガッツです。
瀕死の伯爵の血を浴びた「べへリット」が5人のゴット・ハンドを呼んだのでした。
「贄(にえ)」になるか、娘テレジア?!
ゴッド・ハンド達はテレジアに伯爵が「化け物」になった経緯を、鏡の様に見せます。
「あの男の生への執着が、どれほどのものか」と。
人間だった頃の優しい父親だった伯爵、異教徒狩りにでて留守がちだった伯爵は城に帰ってきて、衝撃的な光景を目にします。
それは、山羊の頭を持つ異形の神に裸であえぎながらもだえからみつく妻の姿でした。
伯爵はその場にいた異教徒全員殺します。
愛する妻だけは殺せない自分、自殺を図ろうとした時、ベヘリットが「ゴッド・ハンド」を呼んだのです。
そして伯爵は一言「贄に」と妻をゴッド・ハンドに差し出したのでした。
「生贄(いけにえ)」とは、もっとも愛し大事にしている者を差し出す=殺す事なのです。
伯爵は「生贄」をガッツを指名しますが、ガッツはすでに「グリフィスの贄の食い残し」ゴッド・ハンドは刻印をテレジアに刻もうとしてます。
真実を突き付けられ、刻印が迫るテレジア!後は伯爵の「捧げる」の一言だけです!
「責めて指だけでいい!!動かせるようにしろ」とガッツはパックに怒鳴ります!!
伯爵は・・言えませんでした。「因果律の糸は切れた」とパッと刻印が消えました。
地獄の底から亡者達が、迎えに来た!
魔に交わった者を、連れ去る為に亡者達が湧き出してきます。伯爵とガッツまで?!
足を掴まれ連れていかれそうになります!義手の砲弾で難をやっと逃れたガッツでしたが、もう一発!!グリフィスを狙って打ちます。
跳ね返されてしまったとたん、現実に戻りました。
「生きる」という現実から逃げようとするテレジアだが?!
父親の事・母親の事・全て事実を突きつけられ一人残されたテレジアです。
「あの部屋に返して!」と叫び泣きます。
「じゃ死ねば?」とガッツは言い、ナイフをテレジアの前に投げます。
手首を切ろうとするテレジアの座っていた床が、突然崩れます。
ガッツは手にしていた剣をとっさにだし、テレジアは剣の刃先を握りしめます。
やっとの思いでテレジアを剣ごと引き上げるガッツです。テレジアの手のひらは、裂け血が流れ出ています。
「お前なんか殺してやる!!」去ろうとしていた後ろ姿のガッツにテレジアは叫びます。
ガッツは泣いていました。
「ベルセルク」1巻~3巻までの感想。
1980年「ベルセルク」は描かれました。
この作品は三浦先生が、学生の時から練っていた構想を形にした作品です。
当時からしたらこの作品は「異次元」を描いた第一人者と言っても過言ではないと思います。
第1巻のカバー画を見た時は衝撃的でした。
三浦先生の画の上手さ、これは血筋かもしれません。
先生のご両親は「デザイナー」です。
ジョージ秋山先生のアシスタントをしていた三浦先生ですが、画の上手さに秋山先生は「一人発ちをしろ」と手放したそうです。
そして2002年には「第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞」を受賞しました。
今コミックは39巻まできています。映画化された作品には「賛否両論」ありますが、やはりコミックには勝てないという所でしょうか。
Blu-ray第4巻予約発売しております。発売は2017年9月21日発売です。
(ストーリー)
魔女シールケとの出会い、そして村を救いにでるガッツ一行。待ち受けるは?!
フローラとの別れ、呪いの鎧を着てガッツは「鷹の団」に臨むが・・
蝕まれていくガッツの身体、そしてグリフィスと再会できるのか?!
コミック39巻面白い所にきています。(Amazon Kindleへ)
どちらも楽しみな「ベルセルク」です。
三浦先生曰く「いつ終わるかまったく予想がつかない」とおっしゃってます(笑)
作者の創造を超えた?!作品のスケールの大きさに驚きです!1巻~3巻までは、ガッツは「孤独の戦士」です。
キャスカの存在すらでてきません。物語は大きく変動しますね。
「ベルセルク」第1巻~3巻のおさらいでした。長いお付き合いありがとうございました。
(記事:kerorin)