お菓子や海苔などに入っているアレです、そう誰でもが見慣れている「シリカゲル」。
捨ててませんか?
もったいないですよ、シリカゲルは実は何度でも再生でき再利用できるエコな乾燥剤なんです。
捨てずに取っておけば色んな活用法があり重宝します。
今回は乾燥させる時のやり方やコツをお伝えします。
目次
乾燥剤シリカゲルは捨てずに賢く再利用!(スマホ水没でも活躍!)
シリカゲルは物理的乾燥剤で合成多孔質なので、急激な加熱をすると壊れてしまう場合があります。
なので再生のコツは急激に加熱しないことで、ある程度時間をかけゆっくりと水分を飛ばすことです。
シリカゲル再生方法
【少量の場合は電子レンジで】
電子レンジの「解凍モード」か「弱モード」でゆっくり加熱再生します。
「解凍モード」約3分加熱する。(乾燥剤を1袋(10g)の場合)
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1〜2分くらい冷まします。
または
500Wで1分加熱
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しっかり冷ます
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500Wで1分加熱
▼
しっかり冷ます。
要するに綺麗なブルーになれば復活した証拠ですので色で判断しましょう。
【大量の場合】
- オーブンなら80度〜100度の温度設定で天板に一度にたくさん並べて加熱する
- フライパンで弱火で煎る
- 天気の良い日に天日干しもかなり効果有り
ピンクがブルーになるまで色を確認しながら加熱しましょう。
【乾燥させる時のコツ】
ある程度時間をかけてゆっくり乾燥させるのがコツで、急激な温度上昇はシリカゲルから水蒸気が急激に蒸発するときにシリカゲルを破損する場合があります。
破損しても一応効果はありますが、細かくなりすぎると入れ物からこぼれやすくなる場合があります。
(お茶パックなどから破損した粉がこぼれる可能性有り)
体験上、食器乾燥機などが丁度良い加減の乾燥をしてくれる気がします。
そしてもう一つ・・・
【衣類乾燥機を使う】
こぼれないように袋に入れ衣類を乾燥させるのと同じように、普通に乾燥させます。
1キロ以上の大容量の場合一番手っ取り早いかもしれません。
袋からこぼれないようにしっかり密閉しましょう。
【天日干し】
自然の太陽光での乾燥が電気やガスを使わないので一番のエコでしょう。
晴天の日を逃さないように。
再生したシリカゲルの使い道
- 靴やカバン、革ジャンなど革製品
- メリケン粉などの粉類、海苔やお茶や米、煎餅、クッキー、ビスケット、ピーナッツ、乾燥食品
- 電子部品、精密機械部品
- カメラや天体望遠鏡や顕微鏡、またそれに付随するレンズ類
カメラ・レンズボックス(10グラム×2~4袋くらいで湿度30%~40%前後に保てる)
このレンズボックスなどは湿度計がついているので一目で乾燥状態が分かります。
食品のメリケン粉などは、たとえジッパーなどで閉めていてもダニはほんのわずかなスキマから入って来ます。
しかし、乾燥したところは好まないのでシリカゲルを入れておくと、ダニは近づきにくくなります。
ダニアレルギーの人はぜひシリカゲルを活用しましょう。
まとめ買いがお得なので普段から常備しておくと良いでしょう。
なんでも除湿シリカゲル (1kg)
お茶パックは使い勝手が良いですね。
シリカゲル他の使い方
<水没した携帯やスマホにシリカゲル!>
もし起動中などで電源が入った状態で水没させてしまったら、まずは電源を完全に落としましょう。
(防水機能タイプがうらやましいです)^^;
次にタオルなどで良く水分を拭き取り、そのまま冷蔵庫へ入れておき100均やホームセンターなどでシリカゲルを大量に買ってきます。
タッパーやビニール袋などにシリカゲルを入れ、そこへ水没した携帯またはスマホを埋めます。
そのまま冷蔵庫の中で丸1日放置しましょう。
大量のシリカゲルの除湿能力は花を数時間でドライフラワーにするほど強力です。
丸1日おけばほぼ乾燥しているはずです。
それでも電源が入らなかったり、故障している場合は残念ですが修理ということになります。
シリカゲルの色がピンクならしっかり除湿したということです、加熱乾燥させてブルーになれば何度でも使えます。
シリカゲルを子供やペットが誤飲した場合の対処法
シリカゲルの成分は食品添加物としても使われる「二酸化ケイ素」です。
シリカゲルは少し誤飲した程度なら、そこまでの心配はいりません。
シリカゲルによる人間の致死量は、子供の体重が10kgだとしたら150gです。
普通は袋菓子などに入っている量はせいぜい10グラム程度です、ですが誤飲した場合は、水やお茶やジュースなどの水分を多めに飲ませて様子を見ましょう。
もし子供の口の中や食道の痛みがひどい場合は、病院で診察をうけましょう。
シリカゲル以外の乾燥剤
<生石灰>:化学的乾燥剤、水酸化物生成
生石灰は水と触れると化学反応を起こし吸収、発熱するため乾燥剤に広く用いられています。
シュウマイ弁当や清酒の缶など温めて使う場合も生石灰が使われています。
ただし、反応後は「消石灰」になりシリカゲルのように乾燥剤としての再利用は出来ません。
基本的には使い捨てです。
コンニャクなどの凝固剤などには使われていますが・・・。
まとめ
意外にシリカゲルが再利用できることを知らない方が多いようです。
お菓子などに入っているのを捨ててしまいます。
メーカーはあまり再生出来ることを大々的に宣伝しないのであまり知られていないのでしょう。
それは皆が再生しまくると売れなくなってしまうからかもしれませんね(笑)
ですが、再生出来るものは再生してお金も資源も無駄にしないようにしたいものです。
大事な靴やカメラのレンズなどが、カビで台無しにならないように上手にシリカゲルを活用していきましょう。
中には安いものだから、使い捨てでいいよという人もいますが、根が貧乏性なのでしょうか?
私などは・・・
なんだかやはり「もったいないなぁ」と思っちゃうんですよね^^;