漫画背景で意外に使われていない様な気がするのが、「風」だと思います。やや使いどころが今イチ分かりずらかったりしますからね。

 

でも、風を上手く漫画の中に取りいれればもの凄い効果的になり、さらに魅力も増しますからぜひ取りいれてみてください。

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漫画の描き方自然編。風の表現5つのコツを使えば漫画は10倍魅力的に!

ではどんなときに風を使うのでしょうか? 

  1. 単純に天候表現
  2. キャラの心理状態を表すとき(緊張感や虚脱感など)
  3. 背景に空気感や動きを表現したいとき
  4. ギャグシーン(オチ的に)
  5. 格好付けたいとき
  6. その他

 

ではそれぞれ説明していきます。

 

風の様々な効果

1、天候表現

まずは下の絵を見てください、女性キャラの髪の毛が少し風でなびいています。

表情も合わさって、爽やかで穏やかそうな日常が表現されています。

 

では次の絵を見てください↓

巨匠であり私が大ファンでもあるつげ義春先生のとあるシーンを、ネタに使わせてもらったときの一コマです。

表情はどこか寂しげで、アルマイトの鍋にイカが入っています。

オリジナルの漫画では、このイカは今夜宿に泊まりに来た客に出す為のおかずです。

寒空で風が吹き荒れる中、近所の魚屋から買ってきたシーンです・・・。

 

私はこのつげ義春先生のこのシーンがもの凄く印象深く残っていて、宿の女将さんの生活感と言いますか人が生きる辛さなどを漫画読みながら感じました。

 

多くの人はだいたい、ネジ式のこのシーンを思い浮かべるのではないでしょうか?

(出典:ネジ式 つげ義春)

 

話がそれましたが、単純にその時の天候を表現するだけで臨場感やキャラの心情まで描くことが出来ます。

 

2、キャラの心理状態

これも1に通じるのですが、なにもキャラに直接風を当てなくても他のもので表現できる方法をお教えします。

キャラはそのシーンにいない(見えてない)場合でも風で間接的に現すことが出来ます。

例えば、この直前までキャラが洗濯したYシャツを干してるシーンがあったとした場合、シャツだけをこのようにUPで描いて間を作ったりします。

 

そして、もう一コマ風のシーンを追加します↓

この絵だけで風がフワっと吹いたんだなと分かります。

さらにこのコマにネームを入れ、奥の部屋でキャラが会話してる内容などを追加すれば、読者は勝手にキャラの顔を想像しながら理解します。

 

さらに効果的に情報を追加する場合、簡単なのは季節感ですね。

枯れ葉を描き込めば、秋を表現できますし、桜の花びらなら春ですね。

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たこあげならお正月だと分かります。

子供達の声も遠くから聞こえてきます。

その他渡り鳥や、飛行機、飛行機雲、風船、また雲のカタチを入道雲にすれば夏だと分かりますし、とにかくいろんな事がたった一コマで表現できます。

面白いですね^^

 

子供達の声もそうですが、工場などの機械音などもいいですね。

電車の音とか、波の音ならすぐ近くに海があるんだなと読者は想像を膨らませます。

 

逆に夜のシーンにしたらどうなるでしょうか?

まだ帰宅してないのかな?とか、なにかあったのだろうか? とか何やら事件の臭いを伏線として表現することも出来ます。

 

または夜+雨をふらしてずぶ濡れになったYシャツだとか・・・

 

また少々ショッキングですが、青空に太陽と思われてるのは実は核爆発した瞬間の閃光で、この後一瞬でYシャツが蒸発し消えるシーンを入れると恐ろしさも倍増しますね。

 

さっきまで平和な青空と核攻撃のコントラスト効果は抜群です。

 

 

3、背景に空気感や動きを表現

私が師匠に「絵が硬いな」と新人の頃言われたことがあります。言われたときは意味が分からなかったのですが・・・

 

師匠曰く、単純なビルの絵でも描く人によっては、硬い絵になったり柔らかい絵になったりすんだよと教わりました。

 

柔らかい絵とは、つまり「質感が豊か」という意味だったんです。

この質感については、もっと具体的に違う機会に説明しますね。今回はざっと風で質感をつまり空気感を出す方法を説明します。

 

よくコンビニなどで見かけるのぼりですが、風によるのぼりの素材(質感)が左の絵から分かると思います。

 

擬音をプラスすることでさらにリアルになります。

下の絵は何の変哲も無い住宅街ですが、砂ぼこりとゴミなどを足すことで空気感と風の動きが表現できます。

 

同じように文字を足すとさらに強調されます。

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ではここに人物を追加したらどうなるでしょうか↓

風のイタズラが表現できました。

 

もちろん季節感も出せます↓

 

では次にギャグで使うとはどういうことかを説明します、相原コージ先生の『コージ苑』(コージえん)などではオチのシーンでよく使っていました。

 

4、ギャグシーン

今回は適当に描いてみました↓

・・・・・・・(^_^;

 

5、格好付けたいとき

スタイリッシュなキャラの見せ場や、とにかく戦闘シーンなどでは風は凄く臨場感を生みます。

(屋内など風が起きにくい場所でも、空気感は工夫すれば出せます。)

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

最後にもう少し真面目に(>_<)

風は、風を受けている対象物をどう描くかで表現できます。ただしその対象物の重さや薄さなどの素材によって描き分ける必要があります。

 

下図参照↓

つまり描き方一つで、どんな素材なのかが分かるわけです。つまり風と対象物の表現は相対的でなければならないということです。

 

重心と風

図のように風が強くなると人も飛ばされないように、重心の位置を変えて前屈姿勢になり踏ん張ろうとします。

相対的な関係です。

 

これは坂道を歩く場合も同じ事になります。この場合は重力との相対関係になります。

ただ、これは一般的な物理法則なのでギャグ漫画などではあえて影響を受けないキャラなどが登場しても面白いですね。

 

物理法則を無視できるキャラ・・・ マン・オブ・スティールのスーパーマンなどはそうかもしれません。

 

 

まとめ

結局ギャグになってしまいましたが・・・w 

この他に荒涼感や孤独感、様々なことに風は使えますのでぜひ活用してみてください。

 

あと、バトルシーンやレース物ではやはり風を切って走ったり飛んだりしますから、風のテクニックが必用となってきます。

スピード感や迫力を出す為には必須ですね。

 

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