漫画カット

好きこそものの上手なれ”聞いたことあるでしょう、趣味レベルや入門レベルまでなら、それでも大丈夫ですが・・・

 

漫画家になって長く(何年も)食べていこう、という”プロレベル”では完全に仕事になるので、好きだけではまず無理です。

デビューくらいはできても、恐らく長くは食べてはいけません。

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そこで20年以上漫画の世界で食べてきた、私なりの個人的見解ですが、漫画家に向いている人の適性について述べてみたいと思います。

 

参考になれば幸いです。

 

漫画家になるには?画力とか以前に自分の適性を知ること(重要)

「漫画家になりたい」とこの世界に飛び込む人は、2種類のタイプに別けられます。

 

  • ガチタイプ(気持ちが重い、努力家、まじめ)
  • やわタイプ(気持ちが軽い、楽しくないとやめる、苦しいことはきらい)

 

さて、あなたはどちらのタイプでしょう?

 

どっちが良いとか悪いとかは関係ありません、善し悪しを言っているのではなく、漫画家に向いているのはどっちかということです。

 

一見「ガチタイプ」が一般的な社会通念上有利に思えるでしょう。

私は長年漫画の世界に携わって、色んな人達を見てきた上で解ったことがあります。

 

面目な奴はつまらない

私の所にアシスタントで入って来た人で、今漫画家として活躍してるタイプは「やわタイプ」です。

 

ガチタイプでの漫画家さんを知っていますが、発想に柔軟性がなく何かの型にはめたような、漫画が多い気がします。

読んでいてつまらないです、がそこは絵の上手さなどでカバーしています。

 

ガチタイプの人は非常に真面目です、与えられた仕事をキッチリこなします。

 

遅刻しようものなら、もの凄い申し訳なさそうな顔をして、必死で謝ってくるんですが、いつも私は「気にしなくていいよ」と慰めていました(笑)

 

だって私も寝坊するんですから(爆)

自分を棚に上げて人のことを怒れませんよ

(^_^;

 

それ以前に、漫画家の世界はサラリーマンなどの世界とは違って、遅刻しようが寝坊しようがそんなことは、ハッキリ言ってどうでもいいんです。

 

面白い作品を〆切りまでに描き上げる!

 

大事なことはこれだけです。

 

10分とか30分とか遅刻して、どうのこうの言う世界に生きてはいないんです。

なんでしたら酒でも引っかけながら、仕事してもいいんですw

 

ただし、廃刊になったり・・・いつ切られても仕方ない世界です。

 

さて、遅刻して必至で謝るような彼は(女性もいました)そういう性格ですから、真面目なタイプです。

必至で言われたことをやり続けますが、未だに漫画家にはなれていません。

 

むしろ、真逆なスタッフがいたんですが、彼はアフタヌーンで現在活躍しています。

 

 

さて何がいいたいか、何となくニュアンスは伝わり始めたでしょうか?

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漫画の世界は言われたことがこなせたらOKな世界ではなく、そこから自分なりの世界観や工夫やアレンジ、挑戦などの気持ちがないとダメだ。

ということですね。

 

指定されたことだけをこなすのであれば、(将来)ロボットでもマンガ家になれます。

 

AIやロボットには出来ない人間らしさが、漫画や小説には求められます。

 

なので、

  • ガチタイプ(気持ちが重い、努力家、まじめ、大人しい)
  • やわタイプ(気持ちが軽い、楽しくないとやめる、苦しいことはきらい、明るい)

 

 

どちらかと言えば「やわタイプ」の方が、こういった職業には向いていると私は思います。

 

やわタイプを分析

「楽しくないとやめる」⇒世間一般では良くないこととして言われています。

 

本当にそうでしょうか?

「あいつはすぐくじける、楽しくないとないとすぐやめる・・・」

 

なんかこういう人って、少なからずいますよね。

でも私から見たら、「自分に素直で正直な人・身軽に軌道修正がきく人」だと思います。

 

 

漫画家の世界は誰に媚びる必要もないわけです、上司にゴマをする必要もないですし、お客さんと対面でものを売るわけでもありません。

 

黙々と原稿用紙に向かって描き続けてればいいんですから、周りを気にする必要性は、ほとんどありません。

 

企業などに勤めていると、時には自分を押し殺して接待用の笑顔をしていないといけない場合もあるでしょう。

 

楽しくないとすぐやめる

新しい事に出会う確率が上がる、新しい発見がある

刺激を受ける

ネタストック

 

これでいいとおもいます。何か問題でしょうか?

 

苦しいことからすぐ逃げる

「鬱病回避」

「いずれは楽しい事へ辿り着く確率が増す」

 

これは条件があります、好きなことをしていて苦しい場合は、それは”苦しいけど楽しい”のであって別にマジで苦しいわけではありません。

 

「苦しいが、それも楽しさの一部」

 

本当に心からやりたくないことを、させられている状況で苦しい場合は逃げてもいいとおもいます。

 

さて、ここで「ガチタイプ」の人は真面目で努力家ですから、自己啓発本や自己啓発セミナーなどを利用し、心に無理矢理カンフル剤を打ち込みます。

 

心は一時は騙せますが、少しずつ軋(キシ)み始めます。

心の奥底から悲鳴が聞こえてくるかも知れません・・・。

 

それを無視し続けていると、・・・そうです鬱病とかになる可能性があります。

 

無理をしない柔軟な心と発想を持っていた方が、漫画家には向いています。

 

(あ、さっきも書きましたが、〆切りは確かに苦しいんですが、好きなことの世界での苦しさは”苦しみではありません”ので。)

 

 

一度ご自分と向き合って自問自答してみてください、なにも漫画家に限った話ではないと思います。

 

もちろん人に迷惑をかけるような、非常識な人間ではダメだと言うことは、いうまでもありませんよ。

 

頭のいい人は向かない

まぁ、東大やハーバード出て漫画家になろうっていう人はバカかも知れません(笑)

 

ハッキリ言って賢けりゃいい話が作れるというわけではないでしょう。

私はバカでも入れる工業高校卒です、いつも授業は寝てばかりでテストの点は赤点ばかり・・・

たまに無断で休んでは、ナナハン乗り回してはスピード違反で捕まったりしてましたw

 

BIGデータ分析して、AIもそこそこの小説くらいなら書ける時代ではありますが、AIに出来ないことが一つあります。

 

それは・・・

 

 

天然のユーモア

 

です。

このセンスの源泉は悲哀から生まれます、さらに人を驚かせたいとか、あっと言わせて楽しみたいというのが根底にあります。

 

ここで、主人公にこんなことしたら?ここで主人公が絶体絶命のピンチになってマジで死んだら?

とか・・・読者の想像を1歩も2歩も先に行ける想像力です。

それはやはり型にはまった真面目さからは生まれないと思います。

 

読者に対してイタズラ心、遊び心とでもいいますか、そういうユーモアの感情がAIには無理でしょう。

囲碁や将棋には勝てても、感性だけは恐らくAIは人間には勝てません。

 

そこが人間の強みです、それを持ち合わせていない人は、AIなみの知力があろうと面白い漫画は描けないんではないでしょうか。

 

 

が上手い人じゃないとマンガ家になれない?

これも結構気にしてる人が多いですが、極論を言えば関係無いです。

 

以前、(大分昔ですが)コンビニである単行本を買いました。表紙の絵がカッコ良かったからです。

内容は学園内で、何かのパワー(特殊能力)がある生徒が、モンスターのような化け物と戦う話だったと思います。

 

読めども読めども・・・これがまったく面白くないんですね・・・w

 

バトルシーンは上手でした、凄く丁寧で迫力のある絵だったんですが・・・中身(話)がまったく入ってこないんです。

感情移入なんかできるはずもなく・・・

 

とうとう、最後まで読まずに捨てた覚えがあります。

 

 

あなたはストーリー重視派?絵重視派?

当時はまだアシスタントをしていた頃でした、私の師匠は「絵重視派」で絵の上手い先生でした。

一本の線に命掛けるくらいの気迫と握力で描いてたので、中指のペンだこがもっこりと飛び出てて・・・石のように硬かったです。

 

でも私は絵より「ストーリー派」だったのでいつも意見は割れていました。

今でも絵よりストーリーだと思っています。

 

ですのでもし絵に自信が無い人は、ストーリーに誰よりも心血注いで情熱を込めて作ってみて下さい。

なんだったら原作者でもいいじゃないですか。

 

どんな形であれ自分の作品が世に出たら嬉しいものです。

こういうと「ガチタイプ」の人は・・・自分が描かなければ意味は無い!

みたいな事をいう人がいます。

 

上手い人に任せるのも柔軟な考えではないでしょうか?

 

頭を切り換えてやわタイプになったほうが楽です。

こう言うと「楽して良いものなんて描けない!」なんて言い出す人が出てきますが、そういう人には”じゃあ、コピー機も使うんじゃねーぞ!” ”トーンも全部ペンで入れろ!”なんて子供じみたことを言いたくなります。

(^_^;

だって効率よく仕事をするってことでもあるんですから、〆切りがプロにはあるんです。

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画家の将来性について

こればかりは未来のことなので、なんとも言い切れないんですが・・・

一つだけ言えることは、「なんの保証もない」ということです。

 

まぁ、当たりまえっちゃ当たり前なんですが・・・ 

今は分からなくて実感もわかないでしょうが、何年かこの世界で生きていくうちにこの事が切実になってくると思います。

 

一生漫画の世界で食べていける人もいれば、一発屋で終わり退場する人もいます。

おそらく新人賞とかまでなら、多くの人がクリアできるでしょう。

 

そこから短期連載などで、人気などの反応を見ながら生き残れるのは、わずか一握りです。

 

そこもクリアし次のステップへ上がれる人・・・は、さらに少なくなります。

 

 

メジャー誌(ジャンプとか)などで、一時期活躍していた人達の中には、もうメジャーとかマイナーとか言ってられない人たちが沢山います。

 

マイナー誌で仕事をもらい描いてる人は沢山います。

その逆の人もいますが・・・。

 

さて、生き残ったとしても

 

  • 「いつまで描いていられるんだろう?」
  • 「いつまで漫画の世界で喰っていけるのだろう?」

 

という不安は売れっ子作家では無い限り、ずっとつきまといます。

〆切りが終わり、休日映画を観ていてもこのシーン使えるな・・・とか、頭の中は常に漫画のことばかりです。

 

いつも作品のことが頭の中はメインなので、人の話なんかほとんど聞いちゃいません

(^_^;

 

カミさんに時々「人の話聞いてた!?(゚д゚)」と睨まれます。

(^_^;

 

それが何年も続きます、でもそれが当たり前になってくるのでそんなに苦しいわけでもなく・・・。

うまく言えませんが、もの凄く幸せということでもないんですね、私の場合ですが。

 

いや、好きな事して喰っているので幸せなんです・・・けど。

 

手放しでは喜べないなと言うのがどこかにいつもあるんですね。

 

 

私は師匠のように職人気質ではありません、絵に命掛けて描くようなタイプでもないですし。

こだわりもとくにありません。

 

読者にちゃんと分かるように伝われば、それでいいやという、やわタイプです。

 

大御所の大先生たちのように”ペンを握りしめて死ねたら幸せだ~”なんてタイプじゃないんでw

 

 

自分が楽しいと思えて、なおかつそれで食べて行けたらいいかな~という軽いタイプなので、絶対に鬱にはならないでしょうね

(笑)

 

 

生き残るための小手先のテクニック

もし、そこそこ連載をするようになったら、出来るだけ月刊誌を沢山描くようにしましょう。

1本仕事がなくなっても、いきなり無収入にはなりませんから。

 

そして、コミックスを出来たらどんどん出したいですね。

原稿料だけではハッキリ言って、維持費と人件費で利益は飛びます。

 

 

稿料の交渉

他の出版社から仕事の依頼があった場合は、編集さんは原稿料の話を必ずします。

漫画家さんは交渉事はなれていない人が多いでしょう、そこで今までで一番沢山もらった額を提示しておけば大丈夫です。

(少しくらい上乗せしてもいいです)

 

あまり欲を出してふっかけたりしない方がいいですよw

 

・・・私は一回だけやりましたけどね(^_^;

 

それには理由があります。

 

当時もの凄く忙しい時で、どうあがいてもこれ以上は、絶対に無理だなと思ったのでずっと断っていました。

しかし、どうしてもと何度も頼まれ、しかも知らない相手ではなかったですし・・・とうとうやることにしました。

 

ただし、どこの編集よりも高い額を条件として提示しました。

なぜならもう一人スタッフを使いたかったからです。つまり人を雇うからその分の人件費代として・・・交渉したわけです。

 

それでも話(ストーリー)を考え、ネームを切り絵を描いていくのは、自分しかいないのでキツいのは変わりませんでしたが・・・。

 

 

仕事を増やすべきか1本に集中するべきか?

そんな感じで、忙しい頃もありましたが・・・

自分としては頼まれたら、出来るだけ引き受けるスタンスを取るように心掛けていました。

 

とうぜん遊ぶ時間なんかありません。

ゲームも自制心を働かせ我慢です、ストレスもハンパなくたまりました。

 

そんなある日、定食屋で昼飯を食べながら「めぞん一刻、(五代君がプロポーズするあたり)」を読んでたらもう涙が止まらなくなり・・・困った覚えがあります。

 

一度雑誌の方で読んだにもかかわらず、号泣です(笑)

 

心が渇いてたのかな~と・・・w

 

それから数年経って目眩がし始め、調べたところメニエール病だと分かりました。

クラクラ目が回り、しばらくすると治るんですが・・・。

メニエール病の原因はハッキリとは分かってはいませんが、多分ストレスかなと思います。

 

なので、仕事は出来るだけ受けた方がいいですが、無理はしないようにという話です。

 

さて、最後に・・・

 

もし、あなたが挫折したなら

挫折=マイナスイメージがありますが、私はそうは思いません。

漫画居眠り

なんなら挫折のスペシャリストにでもなる勢いで、挫折しまくったらそれはそれで面白いじゃないですか!

 

「挫折の経験なら俺の右に出るものはいねえ!!」みたいなw

 

無責任なことを言いやがって!と思うでしょうが、みんな無責任ですよ(笑)

当たり前じゃないですか。

 

あなたのことを一番知ってるのはあなた自身です。

あなたが全て選択してきたことです、責任はあなたにあるんです。

 

世間や編集や親や兄弟、友だちとか・・・周りは一切関係ありません!

 

全ての責任はあなたにあるんです。

 

だったら、四の五の言わずに挫折をプラスになるいいチャンスだと逆にワクワクしちゃいましょう。

いいほうへ、開き直ると違った世界が見えてくることもあります。

 

 

言っておきますが、どんな事も全てネタになります。

 

ブログを起ち上げ自分の漫画を公表することも素晴らしいことだとおもいます。

ニコニコにUPして辛辣なメッセージをたっぷりあびてもいいでしょう^^

 

YouTubeにUpしてもいいですし、今はネットを使えば何でもできます。

 

PCとネット環境があれば世界のどこからだって発信できるんですから。

 

挫折旅ブログとか面白そうじゃないですか、ワクワクしそうな方へ向かって行きましょう

^^

 

まとめ

漫画は人生の一部です。全てではありません!

狭い考えにいたりやすい人は、人生の経験値が少ないからです。

 

受験や就職、恋愛やその他事業や、様々な挫折や失敗は沢山ありますが、深呼吸をして静に心をフラットにしましょう。

 

雨が降っていたら、雨音に耳を傾け風が肌に当たれば風の感触を味わいましょう。

草花をじっと観察したり、周囲の” 気 を感じましょう。

 

漫画家になりたい人は、漫画家入門を読んだりスクールに通ったりしたらいいんだ。と思いがちですが、それは大事なことではありません。

 

あなたの足下をじっくり観察出来るあなたの心のゆとりが一番大事なんです。

 

 

目の前にいる人を大切に思えないのでしたら、優しさをテーマにした漫画は多分描けないでしょう。

 

漫画でも人生でも”全ての現実”あなたが作り出しています。

 

 

自分の未来を天国にするも地獄にするもあなた次第、などとよく言われますが・・・

実はここにパラドックスがあり、私たちは本当の意味で「今」を生きていないのかも知れません。

 

「今頑張れば、いつの日か輝かしい未来が待ち受けている!」

 

恐らくほとんどの人達はこんなふうに思っているのでしょうが・・・

IKKOさん風に言えば実はコレ”まぼろし~!”ってことです・・・w

 

 

詳しくはコチラの本を読めば解ると思います▼

ニュー・アース(著エックハルト・トール)

良い本です^^

 

適性どころか、自分の中のエゴの存在などが非常に分かりやすくなります。

 

以上参考になれば幸いです。

 

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