漫画は派手なポーズをさせるほど、実は描きやすいんです。
しかしいつも派手なポーズばかりさせておくわけにもいきません。
キャラは歩いたり、座ったり、食べたり、寝っ転がったり、頬杖をついたり様々な動きをとります。
この何気ない仕草を自然な形で違和感なく描けるようにならないと、漫画は描けません。
目次
「1:普通に歩く」描き方
何気ない動きはいつも私たちが実際にやってるわけですが、それをいざ思い浮かべて描こうと思ってもなかなか描けないのは、意識して見ていないからです。
テレビや映画、漫画、写真などをじっくり見て観察してみてください。
どんな動きであろうが、必ず重心がありその重心を意識しないととたんに不安定な絵になってしまいます。
重心はスピードなどの動きによって移動する
また、ゆっくりした動きならいいのですがスピードが出ている場合はその重心が移動するので注意しましょう。
例えばキャラが猛スピードで走っている場合は、重心は前傾姿勢になります。
直立不動で走ると、バランスがおかしくなりギャグ漫画のようになります。
わざとやる分にはかまいませんが・・・。
ペンを入れて行きます。
全体がバランス良く描けてから、顔を入れて行きます。
左腕はマフラーが落ちないように支えています。
さりげない仕草が多いほどキャラにリアリティが出てきます。
この何気ない地味な動作ですが読者の潜在意識には働きかけているので効果はあります。
代表的な仕草は、髪の毛を触る、かきあげる、唇に指を添える・・・etc
もっとも読者に訴える力があるのは、当然キャラの表情になるわけですが表情だけに頼るのではなく、様々な仕草をプラスすることで効果はグンと上がります。
キャラが何かに「怒りを覚える」などのシーンはよくありますが、顔の表情だけでなく「握りこぶしが震えている」絵が入ると相乗効果が出ます。
つまり、表情は顔だけではなく全体で現すものと覚えてください。
このキャラは歩いている訳ですから、こんな感じになりますが・・・
もしこれが止まっていながらボールを蹴るような姿勢になると重心は後ろに移動し、左足は腰の真下まで前へ移動します。
ボールを蹴る脚はその分前方へ移動し上体はやや後ろへのけぞるような形になるはずです。
※(オーソドックスに蹴った場合です)
背景を入れる
ではこの絵に、背景を軽く入れてみます。
パースツールでアイラインを決め消失点を左右に2つセットします。↓
背景用レイヤーを追加し線を入れて行きます。
これで完成です。
最初は細かい部分は気にせず、とにかく重心に注意して全体のバランスを見ながらざっと大まかに描くようにしましょう。
ポーズは無限?
確かに、キャラの動きは無限ですが実は漫画をよく見てみるとある程度のパターンに絞られます。
例えばキャラが会話している場合、左右のバストアップだったり正面だったりたまにロングの俯瞰が入ったりとパターンはある程度決まってきます。
そのパターンが全て描けるようになると、もう漫画は描けます。
難しいポーズは、好きな作家さんのパターンを参考にどんどんマネして自分の中に落とし込んでいけばそんなに困ることはないはずです。
基本のパターンをアレンジしていけば、さらに自分のパターンは増えます。
ぜひ頑張って数をこなしてくださいね。
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