ネームとはペン入れ作業前の話の流れをラフに表現したものです。

なぜラフなのか?それは何度も何度も書いては直し消しては直しの繰り返しが最も多いからです。

 

作品が成功するか面白いものになるかどうかは、このネームで8割決まるくらいに思ってください。

 

まさに漫画の命と言っても良いくらい重要な作業です。

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ここでの妥協は絶対に許されません!

 

プロの場合・・・時には編集者と熱い言い合いになることもあります。

そのくらい大事な部分です、時には全部やり直すくらいの気概で入ります。

考えて考えて納得いくまで練り込んで作ってください。

 

漫画の命!ネームの切り方【具体例】

ネームの切り方はほんと人それぞれ色んなやり方があるんですが、ここではオーソドックスな手法を紹介します。

 

「プロット」

プロットとはあらすじよりも粗い概略のようなもので、全体(ストーリー)の流れを決める作業のことです。

シナリオ作家の世界では「箱」などと呼ばれています。

 

「マインドマップ」

登場人物やエピソードをマインドマップを使って連想ゲームのように繋げたり広げたり、枝分かれさせたりしながら全体像を作ります。

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マインドマップで話がなんとなくまとまったら、プロットを書きます。

コピー用紙でもノートでもEvernoteでも何でも良いので、ストーリーの概略をまとめます。

 

ここから、「誰がどうしてどうなって誰と誰がどうこうしてこうなった」という筋書きを文章で書き込んでいきます。

この時点でセリフも大まかに決めて行きます。

ページ数が決まっている場合は、その文章をページ数に収まるように、割り振っていきます。

 

「引き」

漫画の場合は一般的には右ページから左ページへとめくって読みますから、読者が左ページ(次のページ)をどうしても見たい!読みたい!という状況にもっていってあげることが重要になります。

 

なので片おこしページ(左がタイトルの扉)の場合奇数ページをめくらせるようにページを割り振っていきます。

これを「小さな引き」とでもいいましょうか。

 

誰でも簡単に漫画のストーリーとキャラが作れる3つの方法」でも書きましたが、読者に飽きさせないためにも5ページに一回くらいはちょっとしたインパクトを入れて次のページを見たくさせるようにします。

 

読者が次ページをどうしても開きたいという気持ちにさせることを、常に意識してページ割の構成を考えていきます。

 

数ページは「小さな引き」⇒5ページくらいで「やや強めのインパクト」数ページは「小さな引き」・・・

の繰り返しでクライマックスまでもっていきます。

 

必ずこうしなければならないと言うことはありませんが、これを意識して描くかどうかではかなり違った作品になります。

 

前にもいいましたが、漫画はあくまでもエンターテイメントで芸術作品や文学作品ではありません。

読者を飽きさせず楽しませることが、最優先です。

 

これをおろそかにすると自己満足的で独りよがりな作品になりかねません。

 

さて、ページの割り振りができたら、実際に原稿用紙またはノートやコピー用紙などに書き込んでいきます。

この時左右のページをくっつけて見開きのようにします。

 

読者のセリフを読む目の動きを意識しながら、ネームを入れて行きます。

 

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何度も描き直しをしますから、肩の力を抜き気楽に描いていきましょう。

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このネームは5ページと6ぺージで、5ページをめくるとこの男が何やら祈っているシーンになります。

これは、この男がパチンコか何かでやられてしまい神頼みをしてでも負けを取り返したいという気持ちを現すために大きなコマで描く必要があったわけです。

この男がこの後、はたして取り返せるのかどうか?少し気になってきませんか(笑)

 

6ページ目は大きめのセリフが右へはみ出しています。下にも基本枠よりはみ出しています。

これを「裁ち切り」といいます。

 

この場合6ページ(偶数)なので左側へは断ち切りません、右側と下へ断ち切ってコマを広く使っています。

左側は「のど」という雑誌で言えば真ん中の部分ですね、そこは狭いので描いても読者にとって読みづらいのでのど側には断ち切らないようにしましょう。

 

こんな感じでどんどん入れて行き、最終的に納得がいけば下書き・ペン入れと進んでいきます。

 

「コツ」

ネームの段階によるんですが、ほぼ直しも無い完成度の高いネームが出来たら直接原稿用紙にネームを入れて行きましょう。

 

その時すでに、ある程度先ほど見てもらったネームくらい絵を入れてみてください。

できれば表情もこの時ある程度決めてしまいます。

 

こうすることで、実際ペン入れするとき非常に楽になります。

スピードUPにもつながります、その分ネームには時間がある程度かかりますが。

 

どうすれば効率よく描けるかを常に考えないと後が大変ですから。

 

「縦スクロールは別」

COMICOのような縦スクロールタイプでは、左右は関係無いので裁ち切りを意識しなくても良いかもしれません。

が、セリフを読む流れは必ず右上から左下になることは忘れないように。

 

 

「どのくらいの比率?」

ネームは重要ですからギリギリまで時間をかけましょう。

ネーム8」対「ペン入れ2」くらいの感覚でいいとおもいます。

 

まとめ

ネームが命と言っても、もちろん魅力的なキャラあってのことです。

では魅力的なキャラとはどういうものでしょう?

これはビッグデータからもある程度答えは出ていて、定石というか定番的なパターンがあるんですが、みんなが皆これをやると似たようなキャラ設定ばかりになりおもしろみがなくなります。

あえて定番をぶち壊す設定こそがあなたのオリジナリティとして輝くわけです。

が、ここはギャンブルの要素もあるのでダメ元でやるしかないでしょう。

 

少年誌などでの定番パターンの一つは、キャラの成長です。

弱虫だった主人公が勇気を出して立ち向かう・・・ボコボコにされる⇒師匠のような人が現れる⇒条件付で強くなれる技を教えてもらう・・・等

 

これをあえて逆にしてみたり、あなたの発想の転換や解放がヒット作を生むかも知れませんよ。

ぜひ妥協なく挑戦してみてください。

 

 

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