OpenClipart-Vectors / Pixabay
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デジタルかアナログか?

結論としては効率利益率から言えば考えるまでもなくデジタルに軍配は上がります。

しかし、紙やインクや墨汁、かすれ気味のペンタッチ、咳き込みながら(笑)インクを息で吹く血しぶき・・・等々

アナログでしか表現できないものもたくさんあります。

 

例えばいくらアナログが懐かしく味わい深くいいからといっても、コピー機をやめてガリ版印刷に戻す人はまずいません。

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スマホからガラケーへわざわざ戻る人もあまりいないと思います。

でも、やはりアナログで育った人間としてはアナログの捨てがたい良さを肌で記憶しているんですよね。

今はもしかしてアナログの道具を知らない世代が出てきているかも知れませんね。

 

忘れ去られないように備忘録として残しておきましょうか。

「アナログ編」

<原稿用紙>

B4原稿用紙商業誌などに描く場合に使います。
A4主に同人誌などで使います。

昔はケント紙などに針で穴を開けて枠線の目安のトンボを入れたりしてましたが今はすでに薄い青線で枠線やトンボが入っていますので楽です。

ケント紙は質の良いものでないと数回の消しゴムかけやトーンの張り直しで毛羽立ったりして、インクの滲みの原因になりました。

 

<コピー機Xerox>

20年以上前はコピー機はあまり普及してなく、街の写真館や大きめの文房具店などにしか置いてなくしかも1枚結構な値段がした覚えがあります。

しかも青っぽかったし、しっとり感がありましたね。

 

<トイレットペーパー>

インクを吸い取るのに最適です。安いものが一番使いやすいです。

 

<消しゴム>

monoが使いやすくお勧めです。

結構重労働なんです、よく力入れすぎて折りました。

 

<定規>

直定規、雲形、円があれば十分です。

定規の裏の両端に1円玉を貼り付け、定規を浮かせて線を引いたものです。

インクがまだ乾いてない場合に使うテクニックでした。

 

<インク>

パイロットの証券用(色を塗るときに使います)
パイロットの製図用(普通に描くときに)

新人が入ってくるたびに、一度は原稿用紙の上へインクをドバーっとひっくり返します(笑)

なのでインクは右側に置けとよく言ってました。

 

<墨汁>

おすすめは開明墨汁。

安価ですが濃度調整が難しいです。

蒸発していくと濃度が高くなり、伸びが悪くなり線が途切れるんです。

そこでよく水で薄めながら使いましたね。墨汁は乾きも遅いのでベタの後などは必ずドライヤーで乾かしていました。

 

<ホワイト>

ポスターカラー(水性、リキッドなど)

これだけで数時間かかりましたね。でも「仕上げてるぜ~」感は一番強い行程でしたね。

「あと○枚ホワイトしたら寝れる~♪」という感じです(笑)

 

<ペン軸、ペン先>

  • Gペン
  • 丸ペン
  • スクールペン
  • カブラペン

ゼブラ製が定番です。

ガラスペンという変わったペンを買ったことがありましたが、役には立ちませんでした(汗)

 

<マジック>

大まかな部分のベタ塗りに向いています。

速乾性なので重宝します。ただしカラー(4C)などの場合はムラが目立ちます。

 

<烏口>

先がカラスのくちばしのようになっていて、そこへインクを入れ主に枠線、コンパスの場合は円を描きます。

使う頻度は結構あります。

 

<カッター>

スクリーントーンなどを削ります。

トーンの目は大体45度なので45度の角度で削るとどうなるか?

47度くらいで削るとどうなるのか?PCでは味わえない感覚です。

結構摩耗が早いので、パキッと折って新しい刃に変えるんですが、この折れた刃が何処かへよく飛んでいくのでネコやイヌなど室内飼いの人は注意。

 

<スクリーントーン>

IC、デリータ、マクソンなどのメーカーがあります。

昔はそんなにメーカーはなく、種類もそれほどなかったです。

ブランド物バッグを貼る時はトーン2枚重ねで角度をわざとずらし、モアレを柄のように見せていました。

一度に大量に買うので、だいたい1回3万くらいの消費になりました。

切れ端がよくたまるので、無駄が出ないように使いましょう。

 

<あれば便利なもの>

トレース台:文字通りトレースをする際大変便利なものです。

昔なかったころは自作してました。

電気の明る過ぎるものは、眩しくて目が疲れます。

 

「デジタル編」

<パソコン >

CPUはCore i3以上あれば大丈夫です。
MacでもWindowsでも好みで良いですが友人や近くに同じOSのパソコンを持った人がいれば同じモノがいいでしょう。

分からない時には良き協力者となってくれます。

 

<ペンタブレット>

これはもうワコム製一択! 最新のものを推奨します。

慣れるまで時間がかかります。

 

<液晶タブレット>

原稿用紙に直接描いているのと遜色はありませんのですぐ実戦用として使えます。

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・・・が、かなり高価です。

でも一度使うと手放せなくなります。

私は22インチを2台持っていました、1台はアシスタントさん用ですし故障した時の予備にもなります。

 

<ソフト>

  • クリップスタジオ
  • イラストスタジオ
  • フォトショップCS2(無料でDLできます)
  • コミックスタジオ(現在販売終了)

画像閲覧ビューワー(ACDseeなどがお勧めです)

バンディカム(画像キャプチャソフト)

 

<あれば便利なソフト>

freemind無料(プロットやキャラ設定など頭の整理にも役立ちます)

Evernote無料(何でも思いついたことをメモできます)

Dropbox無料(原稿のやり取りをデスクトップ上で瞬時に出来ます)

Skype無料(会話しながらできます)

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デジタルとアナログのメリットデメリットは?

<アナログのメリット>

まず、アナログですがデジタルと違ってやはりアナログの良さがあります。

紙質の凹凸を利用したペンや筆ペンの独特なかすれはデジタルでは難しい小技でなかなか味のある表現です。

わざと出す色むらや滲みもデジタルのそれとは違う小技が使えて、楽しいものがあります。

血しぶきなどペン先にインクを貯めて息を勢いよく吹く作業はなかなか楽しいものがあり、ランダムの加減がデジタルにはない迫力がでます。

 

 

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<アナログのデメリット>

なんと言ってもやはりコストがかかります、原稿用紙、トーン、インク、ペン先・・・

これらは全て消耗品ですから常に補充する必要があります、とくにスクリーントーンなどは無駄が出ないように使う必要があります。

また、ペン先などは結構頻繁に交換する必要がありグロス単位で購入したほうが得です。(現在はグロス売りはないかも)

トーンやペン先その他など描く量にもよりますがかなり毎回コストがかかります。

 

<デジタルのメリット>

パソコンでネームから下書き、ペン入れ(着色)、仕上げまで全てをペーパーレスでやるとかなりのコストダウンになります。

最初だけお金はかかりますが、その後はほとんどコストはかかりません。(電気代くらいです)

一番のメリットは何度失敗してもやり直しがきくので、手軽にいくらでも描けるのですが、アナログの緊張感が薄れ気合いの入った絵という意味では違いが出るかも知れません。

 

ネット回線さえあればどこでも描けるというのも大きなメリットです。

原稿の受け渡しがネットなので、急ぎの時などは便利。

 

むかし漫画家達がトキワ荘に集まって描いていた話は聞いたことがあると思いますが、それは編集部へのアクセスなどが便利だったからです。

 

作品のデータを永久に保存できるので、後に再利用しやすい。

著作権はあくまでも作家にあります、その後Kindleなどで自費出版する際なども容易に二次活用できます。

作業効率が抜群で、例えば仕上げのホワイトなんかは選択してエンターキー一発で完成。

 

ベタやトーンも一発、アナログで何時間もかかる作業は選択処理に時間はそこそこかかりますが、効率は遙かに上です。

アシスタント一人分には相当するでしょう。

 

<デジタルのデメリット>

全てをパソコンに依存しているので、連載中にパソコンなどの機器が不具合をおこしたら目も当てられません。

できれば漫画を描くためだけの作業用パソコンを1台専用に用意した方がいいでしょう。

 

やはり、アナログとは違いデジタルな堅さが何処かに出てしまいます、これを嫌う作家さんも多くいかにアナログで描いたかのように見せるか?皆さん色々工夫しています。

また、一旦プリントアウトして手を加えるハイブリッド方式の作家さんも沢山います。

 

 

結論

それぞれ、メリットデメリットありますが長い目で見た場合トータルではデジタルをお勧めします。

今は工夫次第ではアナログ感もだせますし、作業効率は抜群です。

 

しかし、もし趣味程度に描くのであれば絶対アナログを推します。

今流行ってる塗り絵などは絶対にアナログが良いんです、塗ってる時は無になれてリフレッシュできます。

これをPCで自動選択ツールでやったとしたらどうでしょう?

もはや単なる作業になりませんか?

 

なので今の多くのアシスタントさん達はクリエイティブな仕事をしてるという感覚ではなく、作業感のほうが強いんじゃないでしょうか?

 

これも時代の流れなんでしょう・・・。

 

私も完全にペーパーレス化して家にはペンもインクも定規もなく、PCと液晶タブレット以外漫画の道具は何もありません。

 

寂しいといえば寂しいですが・・・。

 

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